大手7社、中小1社から内定を頂きました!
わたしの就職活動成功のヒケツ



 
氏名 : 國兼有紗さん
入会:2004年9月
生年月日:昭和58年4月20日
所属 : 女子栄養大学4年


 この就職氷河期の時代に、國兼さんは、大手7社・中小1社、計8社から内定をもらったという、就職活動で苦しんでいる人にとっては羨ましいかぎりの女子大生です。  企業がどういう人を必要としているかは一様ではありませんが、「この人なら」と思わせてくれる人材を欲しがっていることは確かです。ならば、それをどうやってアピールすればいいか。國兼さんの「就職活動成功のヒケツ」は、きっと役に立つはずです。


母と


・「就職活動を成功させる」という目標に向かって

――ホープスに入会した理由は?
私は、六本木ヒルズで開催された森ビル主催のアーク都市塾ビジネスコミュニケーションコースの32期生で、担当の先生が野村先生だったんです。生徒さんのほとんどは会社員ですが、学生の枠もあります。しかも奨学制度も設けられていて、そこに奨学生として応募しました。 なぜアーク都市塾のビジネスコミュニケーションコースに入ったかというと、就職活動を成功させるために、人前で話したり、コミュニケーション能力をつけたいという思いが強かったからです。社会人とのつながりがもてるということも魅力でした。 ビジネスコミュニケーションコースでは「人前で話す」という場がかなりありましたので、「話す」練習になりました。それから、「評価し合う」というものもあって、自分がどういうふうに見られているかということも学ぶことができました。 期間は去年4月〜9月の半年間でした。それが終わった9月、「就職活動どうしようかな」と本格的に考え始めた時期でしたので、野村先生に相談し、個別のカウンセリングを受けることにしました。

――「就職活動を成功させる」という目標に向かって、マンツーマンのアドバイスを受けたわけですね。どんなアドバイスが訳に立ったと思いますか。
たとえば、就職の面接で「あなたの自己PRを」と言われたとします。私は大学時代のことしか話してはいけないと思い込んでいたんです。でも、野村先生は「小学時代でも中学時代でも今までの人生の中で自分が努力して達成できたことを話していいんですよ」とアドバイスしてくれました。それで、野村先生と話す中で、私のいいところをどんどん引き出してもらい、自己PRに自信をもつことができたんです。それが一番大きかったと思います。



・私の自己PRは書道

――企業8社から内定を頂いたそうですね。
はい。正確には大手が7社、中小が1社です。そんなに頂けるとは思ってもいませんでしたから、びっくりしちゃいました。私は女子栄養大学に通っているんですが、就職課に報告に行ったら、大変喜んでいました。今は就職が非常に厳しく、大学を卒業しても就職できない人がかなりいると聞いています。エントリーシートを50社、100社と出すという話も聞いていたので、「そんなに受けないと受からないものなのか」という恐ろしいようなイメージがあって、面接活動を始める前からあせっていたんです。 何社も受けていますから、面接が進んでいくと、日程がバッティングしちゃいますので、最終的に私が受けたのは12社です。そのうちの8社から内定を頂いたわけで、自分でもびっくりするほどの確率でした。

――12社のうちの8社とはたしかにすごいですね。その成功の決め手は何だったと思いますか。
私は人よりも要領が悪いという自覚があるんです。それで、何事も人よりも早くから開始しないと、同じ時期にゴールにたどりつかないと思っていますので、ものごとを前倒しで始めるようにしているんです。それで、「就職活動を成功させる」という最終目標に対して、人よりも早く、念入りに準備に入りました。具体的にはさっきお話ししたアーク都市塾ビジネスコミュニケーションコースを受講する、野村先生のカウンセリングを受けるということです。 そして、野村先生との個人レッスンの中で、自分のいいところを引き出してもらい、自己PRの仕方を学んだというわけです。

――その自己PRが内定まで行く決め手になったと?
そう思います。

――具体的にはどんな自己PRを?
6歳から習い始めた書道を自己PRにしました。6歳から高校3年まで12年間ずっと続け、全国大会優勝が1回、生まれ育った福島県の県大会での優勝が6回あります。 そのほかにも、水泳も3歳から始めて中3までやり続けました。成績は市内3位で県大会出場という程度ですが。ピアノも習っていました。 自己PRとなると、思わず欲張っちゃうもので、水泳もピアノもと思ったんですが、焦点がにぶってはいけないと思いなおし、書道に焦点を当てて自己PRをすることにしたんです。6歳から書道を続けて、小6から6年連続で県大会で1番になったこと、全国大会でも優勝したことがあること。目標を設定して、達成するまで努力し続け、結果を出したということをPRしたんです。 就職活動をやってみてわかったことですが、自己PRは必ず聞かれます。「自己PRを兼ねて自己紹介をしてください」とか、会社によっては「30秒で自己PRしてください」という所もありました。どう自己PRするかは就職戦線を勝ち抜く決め手になると思いますね。

――それにしても素晴らしい成績ですね。どんな練習をしたんですか?
じつは、ある悔しい出来事があって、それから発奮したんです。私が優勝したのは「席書大会」という大会で、制限時間が決められていて、配られる紙は2枚だけです。その2枚で競うわけで、ものすごいプレッシャーがかかります。集中力と精神力が試される大会なんです。 小学校6年のとき、ものすごく練習して優勝めざして大会に臨みました。でも、優勝できませんでした。「2度書きした」と審査員から言われてしまったんです。2度書きなんてしていなかったんですが、そう受け取られてしまったわけで、言葉にできないほどのショックを受けました。 それからですね、自分の練習方法をとるようになったのは。どういう練習かというと、早朝5時半に起きて、1枚だけ清書するんです。2枚目はありません。1枚だけに全神経を集中させる。そうやって書いた作品を、食器棚にひもを張ってそこにつるし、朝食を食べながらお父さんお母さんに見てもらいます。その意見を参考にして「明日はこう書こう」と心に決める。それを毎朝毎朝続けました。 自己PRをすると、次の質問が来ます。私の場合は、「どうやって結果を出したんですか」と聞かれました。そのときに、この早朝練習の話をしたんです。 内定を頂いた会社の担当の方から「やると決めたら、ひとつのことを長く続けてくれそうだ。そして結果を出してくれそうだ」という評価をいただきました。


私を応援してくれた父と母

・働きやすさを選ぶか、大変でも可能性をかけられる会社を選ぶか

――どういう業種の会社を受けましたか。
大学で栄養学を学んでいますので、食品、化粧品、薬品関連の会社です。化粧品は美容と健康をうたっている会社にしぼりました。

――面接はどんなふうに進んでいくんですか。
一般的には、まずエントリーシートをダウンロードし、それをプリントアウトして書着込み、送ります。それが通過したら「会社説明会」の案内が来ますので、説明会に行きます。そして、筆記試験を受け、性格診断テストを受け、1次面接(集団面接)を受ける、というふうに進みます。それを通過すると、2次面接、3次面接、4次面接と受けます。だいたい4次面接ぐらいまでありますが、多い会社は7次までありました。テストを含めると10回ぐらい行きましたね。

――エントリーシートは誰でも出せるわけですから、相当の数になるんでしょうね。
ええ。私は最終的に製菓の会社に決めたんですが、そこはエントリー数が10万人だったそうです。

――すごい! その10万人の中から勝ち抜いてきたわけですね。面接の自己PRが決め手になったということですが、想定外の質問をされたことはありませんか。
ありました。1次面接はだいたいオーソドックスな質問が多く、何の緊張もなく答えられるんですが、上に行けば行くほど、想定外の質問をされることもありました。 私が予想外だなと思った質問は、「君の人生の中で、失敗したことはありますか?」。だいたい成功例しか考えていませんから、「あっ、失敗?」と一瞬ドキッとしました。「最近観た映画や読んだ本で良かったものは?」というのもありました。食品業界で映画の質問をされるとは思いませんでした。「あなたは就職活動において何を目的にしているのか」とか「あなたの人生は今までどうだったか」とか、人生についての質問もありました。

――何を考えているかとか、その人の全体像を見ようというわけですね。「あれっ」と一瞬面食らっても、ちゃんと答えることはできましたか。
はい。野村先生のレッスンは、「自分の考えを相手にわかるように話す」という機会がすごく多いんです。話しながら頭の中で整理していく作業を繰り返していましたので、すぐに答えることができました。

――非常に実践的なレッスンだったわけですね。それで最終的に8社の中から製菓の会社を選んだのはなぜですか?
最終的に製菓と化粧品の2社を残していたんですが、業種が全く違うし、どっちにもメリット、デメリットがあって悩みました。化粧品だと女性が多い会社ですので、管理職に女性が登用されていたり、子どもを産んでも働き続けている女性もいます。女性が働き続けられる環境があるというのは大きなメリットです。 でも、私、お菓子も好きなんですよ(笑)。それに、その会社はお菓子以外にも医薬品や健康食品もつくっていますから、私の学んでいる栄養学を生かせる可能性がある。一方、男社会で大変そうなんです。 働きやすさを選ぶか、大変でも自分の可能性をかけられる会社を選ぶか。悩んだすえ、後者を選びました。総合職で営業に配属される予定です。

――男社会というのはどこでわかったんですか?
内定者80人のうち、女性は10人なんです。その数字を見ただけでも女性が少ないことがわかります。特に営業には女性はほとんどいないらしいです。

――営業という企業の第一線で働くことに不安を感じることは?
とくにないです。わからないことばっかりだと思うので、まず、たくさん失敗して怒られて、それで学んでいくしかないなと思っています。1年目は怒られながらも徐々に仕事に慣れて、2年目で少し怒られなくなって、3年目でやっと仕事ができるようになるのかなと。辛いことはたくさんあると思いますが、「石の上にも3年」じゃないけれど、3年は絶対にやめずに頑張ろうと思っています。 同期入社の人たちがどういう人たちかはまだわかりませんが、多分、国立大や有名私大の卒業者が多いんじゃないかと思います。入社するにあたって、周りの人たちに遅れをとっちゃまずい、何かやらなきゃと思い、今、マーケティングを学んでいます。マーケティング会社が主催する講座に出席しているんですが、そこは学生を無料で入れてくれているんです。うちの大学ではマーケティング関連の授業はありませんので、それならば自分で学んでいこうと。書道の早朝練習と同じように、コツコツと努力を続ければ、結果は私を裏切らない、と信じていますから。
 ――とてもいいお話をありがとうございました。