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第二百二十言「鈴木大地さんのコラムに学ぶ。書き続けることが優れたライターへの近道」(12月15日号)

毎日新聞のコラム、『金曜カフェ』によく目が留まります。そこにある、鈴木大地さんのお名前や笑顔の顔写真に興味を惹かれた読者もいらっしゃるでしょう。私の場合は、鈴木さんの文章力に毎回心が奪われます。

 

構成がしっかりしている。一挙に興味を引く書き出し。文章は短文で切れがある。段落のつけるタイミングも絶妙。そして、内容はエピソードの描写に終らず、一般化され教訓が含まれている。それら故、読者はどんどん文章に引き込まれていくのでしょう。

 

今回、私が拝見したコラムは、鈴木さんが、市立船橋高の校長先生の告別式でマラソンの小出監督にお会いするところから始まります。中に、小出監督の語り、故人の語り、鈴木さんご自身の語りが「 」(かっこ)で何回か出て来ます。その度、それぞれの特徴的な声が聞えてくるようでした。「 」前後での語り手の描写がリアルであり、「 」内の語尾に誰もが知るそれぞれの特徴が含まれているからでしょう。

 

また、鈴木大地さんの文章には、難解な文章はほとんど使われていません。ご自身は研究者として長く生きて来られていますし、大学准教授というお仕事柄、専門用語を使う機会は多いはずです。しかし、新聞のコラムでは、小学生が読んでも理解できる、分かりやすい文章で書かれています。これは、「読み手を中心に書こう」という書き手の心がけの表れではないかと思います。

 

10年ほど前に鈴木さんが文章を書かれていることを知りました。それから、鈴木さんの文章と出会う度に、文章のレベルが高まっているこことに気付きます。私は、プロの書き手ではありませんので、生意気なことは言えませんが、読み手の立場として語るなら、以下のようなことを感じます。

「また、読みやすくなっている」

「以前より、旬な話題が豊富に取り入れられている」

「前より、書き方が工夫されている」、と。

 

文章力は「高めたい」と思うだけでは高まりません。では、読書をすれば高まるのでしょうか?これだけでも限度があります。やはり、常に書き続けることが文章力を高める秘訣なのではないでしょうか

 

野村るり子

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