株式会社ホープス
〒107-0062
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南青山ユニハイツ701号室
- 第二百七十三言「なんで、この仕事をしているかって?それは、仕事の本質が好きだからです」(2009年12月21日号)
- 第二百七十二言「年末年始、体の郵便配達さんを無視しないでね」(2009年12月14日号)
- 第二百七十一言「『十二人の怒れる男』を見て。プロ×プロ=スーパー作品」(2009年12月07日号)
- 第二百七十言「子どもは無限の力を持っている。声がけには気をつけて!」(2009年11月30日号)
- 第二百六十九言「ついに発売決定!、『3年あれば天才は育つ! 親も気づかない才能を「見つける」「引き出す」方法』(経済界)」(2009年11月23日号)
- 第二百六十八言「休憩と遊び。これが業務効率アップの秘訣」(2009年11月16日号)
- 第二百六十七「同窓会幹事の母たち」(2009年11月9日号)
- 第二百六十六言「マイケル・ジャクソンは King of Pop? それ以上です。Godです」(2009年11月2日号)
- 第二百六十五言「過ぎたるは及ばざるがごとし」(2009年10月26日号)
- 第二百六十四言「『装丁家』というお仕事。本に着せる洋服のデザイナー」(2009年10月19日号)
第二百二十二言「今や、各メディアは競合ではありません。この不況手を取り合って頑張ろう」(12月29日号)
『赤い糸プロジェクト』という言葉を耳にしたのは、もう何ヶ月も前のことです。
最初、携帯小説が映画化されるという話を耳にした時は、『恋空』や『のだめカンタービレ** 』と同様のマーケティング戦略を繰り広げるのだろうと思いました。
*ケータイ小説。2006年に書籍化。2007年に漫画家・映画化。2008年にドラマ化。
**少女マンガ。2006年にドラマ化。2007年にアニメ化。
しかし、このプロジェクトは先に述べた二つの作品とは顕著に異なっている部分がありました。それは、ドラマ、映画、書籍、ゲームソフト、CDが同時期に販売されていること。
さらに驚いたのは、ドラマと映画のキャストが同一の俳優・女優を起用していること。しかも、映像とドラマで使われるシーンが同じフィルムを使っていること。(プロではないので、断言するには勇気がいりますが、少なくとも私の目には全く同じシーンのように見えた箇所がいくつかありました。)
ここまで来ると、通常心配になるのは、「映画でストーリーを知ってしまった人たちがわざわざ何週にもわたりドラマを見るか?」そして、「ドラマを見ている人が、今の段階で結末を知りたいか?」です。
しかし、実際には、この映画を見に来ている人たちの多くがドラマを見た上で「先を知りたくなった」と言うではないですか。実際、映画館に足を運べば、あちらこちらで、「ドラマで見てるんだけど、・・・こんな話なんだよ」と同行者に予告する人が多々。不思議なのが、劇場内で見かけるカップルが、中学生や高校生かと思いきや、40代か50代までと幅広い。
では、映画を見た後の視聴者の行動はというと、またこれも面白い。その足で、書店に向かい、『赤い糸』の原作を購入しようとする。するとそこには、『赤い糸』だけでなく、『赤い糸destiny』やら『赤い糸precious』など、似てはいるが異なった作品が並んでいます。
次に、全てのストーリーを映画で知ってしまった人がドラマを見るかについてですが、「あのシーンと、このシーンはどうやって繋がれるのだろう?」と好奇心に働きかけられた視聴者がドラマも見るのでしょう。映画での展開の速さについていけなかった人たちは、書籍なりドラマなりで理解度を高める。
そして、DS。コマーシャルで「小説と結末が違う!」と聞いてしまえば、ゲームソフトも買いたくなるでしょう。書籍は1050円、DSは3990円。書籍よりは高価と言えども、ちょっと頑張れば中学生でも買えなくない値段です。
さらに言うなら、食品業界とのコラボが面白い。ドラマ、映画、コマーシャルで何回も飛び出すのが赤いパッケージのチョコレート。「本当に、あのシーンはチョコレートでなければならなかったのか?」と考えると、缶ジュースやスポーツドリンク、和菓子でも話は繋がったように思えます。しかし、何回も何回も、チョコレートが登場するわけです。
チョコレーを封筒に入れてプレゼントするシーン。彼氏彼女が板チョコを分けあうシーン。DSを買えなくとも、チョコレートならすぐに手が届く小学生や中学生は、ドラマや映画の主人公になったつもりで、チョコレート片手に一人孤独に思いにふけってみたり、大好きな人にプレゼントしたりするでしょう。
ここまでに挙げた全てことにおいて、相乗効果が現れるかは現段階では分かりません。が、私の希望としては、相乗効果があってもらいたいものです。なぜなら、これまで互いが競合と感じていた多くの媒体や異なったマーケットが手を結び、この不況を乗り越えようとする姿こそ、私の心に響くものがあったからです。
『赤い糸プロジェクト』。一人では戦えないよ 今の時代、でも一緒なら頑張れる!そんな夢や希望を大人たちに与えるプロジェクトだと思います。
野村るり子
