株式会社ホープス
〒107-0062
東京都港区南青山6-12-3
南青山ユニハイツ701号室
- 第二百七十三言「なんで、この仕事をしているかって?それは、仕事の本質が好きだからです」(2009年12月21日号)
- 第二百七十二言「年末年始、体の郵便配達さんを無視しないでね」(2009年12月14日号)
- 第二百七十一言「『十二人の怒れる男』を見て。プロ×プロ=スーパー作品」(2009年12月07日号)
- 第二百七十言「子どもは無限の力を持っている。声がけには気をつけて!」(2009年11月30日号)
- 第二百六十九言「ついに発売決定!、『3年あれば天才は育つ! 親も気づかない才能を「見つける」「引き出す」方法』(経済界)」(2009年11月23日号)
- 第二百六十八言「休憩と遊び。これが業務効率アップの秘訣」(2009年11月16日号)
- 第二百六十七「同窓会幹事の母たち」(2009年11月9日号)
- 第二百六十六言「マイケル・ジャクソンは King of Pop? それ以上です。Godです」(2009年11月2日号)
- 第二百六十五言「過ぎたるは及ばざるがごとし」(2009年10月26日号)
- 第二百六十四言「『装丁家』というお仕事。本に着せる洋服のデザイナー」(2009年10月19日号)
第二百二十五言「人を動かすコミュニケーションのポイント。服装を選ぶ」(2009年1月19日号)
先週末、講師育成セミナーを実施しました。その席で、「野村先生、どのようなポイントを見て講師のポテンシャルを見抜きますか?」という質問が出ました。
私の答えは、迷わず「その人の人柄です」と答えました。
どんなに知識があったとしても、人を蔑んだり、人前で傷つけることを平気でできる人が教壇に立ったのでは受講生の人生を台無しにしてしまうからです。
ここまで説明をすれば、「では、野村先生は、人を外見で判断しないのですか?」と訊ねられそうですが、その答えは「勿論、判断します」です。
ただし私は、相手が身に着けているもののブランドや価格を見ることではありません。むしろ、身につけているものが物語るその人の生きる姿勢を読み取ろうとします。
私が信頼して仕事をお願いしている校正者は、理系出身です。彼に校正の仕事を任せたいと思った理由は、彼の身なりにありました。はじめて出合った時から、彼の服装に乱れを感じたことが一度もありません。常に清潔で、シャツやズボンにはアイロンがかけられていました。最初私は、クリーニングに出すだけの余裕があるのかなと考えていました。ある日、会話の中で、彼自身が毎日アイロンをかけていることを知りました。勿論、他にもいくつかの理由はあるにせよ、彼のしっかりとした身なりが、私の心を動かし、他の誰でもなく、彼に校正を任せたいと思わせたのです。
「何事も丁寧に行う」、
「どんな小さなことも見落とさない」、そして
「一日も欠かさず継続する」。
これだけの要素があれば、文系だろうが理系だろうが、あまり関係ありません。誰よりも多くの誤植を正確に見つけだすことができると確信を持てます。
次に私が外見から判断するのは、その人のプロとしての姿勢です。作業をする際身につけているものが、仕事の目的にあったものを選んでいるかです。
私が長年、弊社のネットワーク環境の整備をお願いしているのは、若干20代半ばの青年です。常に難しい専門用語を使い、早口で話すので、時々話しについていけなくなることもあります。それでも彼に仕事をお願いしているのには理由があります。それは、彼の服装に「プロ意識」を感じるからです。
シャツにもパンツにもたくさんのポケットがついており、必要な工具はそれらに納めています。お陰で常に両手はフリーな状態で作業に当てることができます。次に、洋服の素材は、膝や腰の曲げ伸ばしが自由な柔らかいコットン生地です。テーブルの下にもぐって作業をするのも、椅子や机の上にたって天井高くまで手をあげるのも、難なくこなせるのは、こんな服装を心がけているからではないでしょうか。
今回、私が伝えたかったことは、人はあなたの外見から多くを判断するということです。それは、決して高級なスーツを着用することは、ブランドのバックを持つことを勧めているわけではありません。自分のポリシーがしっかり現れ、また、仕事の目的にあった機能性を考慮し服装を考えることが大切だということです。更に加えるなら、相手を不快にさせないデザインや色を心がけることも大切です。
野村るり子
