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第二百四十三言「女性は交渉向き?交渉術のエッセンス紹介します!」(2009年5月25日号)

先週に引き続き、今週もGlobal Summit of Women GSW=世界女性会議)からの報告です。GSWには全員が参加するセッションと分科会があります。毎年、私が参加するのは交渉術。今年のテーマは「Becoming Comfortable with Negotiating(交渉を快適に)」でした。

 

スピーカーは、ハーバードビジネススクールで交渉術を学んだ大学勤務の女性から、大手企業のマネージャー女性まで。合計3名のスピーカーとファシリテータでセミナーは行われました。そこで感じたことは、どのスピーカーの主張も核となる部分は同じであったこと。そこで、今回は、共通していた部分をエッセンスとして紹介します。女性に限らず、全てのビジネスパーソン、必見です!

 

<交渉する上でのポイント>

準備段階:

l  交渉の目的を明確にしておく。

l  交渉相手について調査しておく。

l  ロールプレイ(練習)をしておく。

l  自己のニーズとウォンツを明確にしておく。

l  自分が相手に提供できるものを明確にしておく。

l  交渉域を決定しておく。(例:「上限、○○円までならOK!」)

l  代替案を考えておく。

 

交渉最中の注意事項と交渉の終わり方:

l  感情と切り離し、冷静に話す。

l  言語のみならず、非言語も取り入れてコミュニケーションを取る。

l  両者がWinWinになるよう心がける。

l  最終目的を基準に、どこまで交渉が進んでいるか確認する。15分、15時間、15日地点・・・。

l  常に自己の目的が、ぶれないようにポイントを再確認しながら進む。

l  どのような結果に終っても、印象よく相手と分かれる。次につなげる上で重要。

 

たくさん覚えられない方は、以下の4Pで覚えてみましょう。

1.   Preparation ・・・準備する。

2.   Practice・・・練習する。

3.   Poise・・・均衡点を考える。

4.   To Prevail・・・上手く終える。

 

そして最後に、交渉人と言うと男性を思い浮かべますが、「コミュニケーション好きの女性は、交渉に向いている」とか。これって、女性がしゃべり好きってことですかね(笑)。

 

野村るり子

第二百四十二言「女性が社会進出する上でのステップ:①男女の違いを受け入れる。②最低限の社会ルールに従い、周囲に迷惑をかけない。③そして、才能を発揮する。」2009年5月18日号)

今年も、Global Summit of Women GSW=世界女性会議)に参加して来ました。今回で9年目、9回目の参加となりました。GAW参加の醍醐味は多くの女性起業家から教訓となる話を聞けることです。

 

9年前に、あるインドの女性起業家は、こんなことを教えてくれました。

1人の夫もマネジメントできない女性は、100人の従業員をマネジメントすることはできません」

 

妻として夫を、母として子どもを満足させることのできる女性は、その行動の延長線上で、数名の従業員を満足させ、さらにその先に、数10名の従業員を満足させ、それが、100人、1000人となっていくということでした。

 

今年もこの女性は、新しいことを教えてくれました。彼女の話は、10歳になる息子との会話で始まりました。

 

息子:ママの会社には、コンピューターが使える男性を雇うべきだよ。

母:なぜそう思うの?

息子:だって、ママが女性だから。

 

「ルリコ、私は、彼(息子)が生まれる前から仕事をしています。そして、息子は生まれてからずっと、私の横で仕事をする私の姿を見てきました。それでも、息子の中には、たった10歳の息子の中には、女性は男性には敵わないという概念があるのです。これは、環境が息子に教えるものではなく、人間の血の中に組み込まれた感覚なのです。女性が仕事をしていく上で、このことを理解していなければなりません。」

 

この話を聞いて、私は、最近拝聴したばかりの女性経営コンサルタント(女性)の話を思い出しました。

 

男性と女性には生物学的に見て大きな差がある。これらの違いにより、持久力や瞬発力にも差が出てくる。また、身体のつくりが異なることで、行動や思考(考え方)にも差が出てくる。これらの違いを受け入れた上で「同じ人間として扱っていただけますか?」と頼むのがアメリカ女性。一方、日本では、昭和60年の男女雇用機会均等法の成立以来「女性は同じ人間なのだから、同じように扱って欲しい」と主張する女性が増えてしまった。

 

今回、インドの女性起業家が伝えようとしたことは、ちょうどこの前者のように、「違いを認めた上で、同じ人間として扱って下さいね」と乞う姿勢であり、自己主張をする後者の姿勢ではありませんでした。

 

さらに、今回のGSWでは、男女に体力的差があるにも関わらず、女性が社会進出をする意義について説明してくれた欧州や北米出身の女性エクゼクティブが数名マイクを握りました。

 

彼女たちの主張を整理すると、以下のようになります。

 

「女性の身体はパーフェクトな母親になるために造られている。男性とは異なる身体を持ったこの女性たちの中に『社会を変えるような才能の持ち主』が現れた場合、その才能を見逃してはいけない。その才能は社会で生かされるべきである。才能ある女性が社会進出の機会を手にした時は、男性と同じではないことを認めた上で共生すべきである。男性の肉体的強さ故の『家族を守ろうとする正義感』や『家族を養っていこうとする責任感』といったものを認めた上で、男女対立するのではなく、共生するべきである。」

 

このように、社会に出て働く機会を得られた私たちは、まず男女には差があることを認めなければならないでしょう。次に、最低限、社会のルールに従う。(体調を理由に会社を休んだり、泣いて仕事を放棄したりといった「女性特有」と言われがちな行動は極力避けるべきです。)これが出来てはじめて、女性は、自分が持って生まれた才能を社会で生かすチャンスを手にいれられるのではないでしょうか。

 

野村るり子

 

 

第二百四十一言「『告白』(湊かなえ著/双葉社)。私にとっての事実≠あなたにとっての事実。」2009年5月11日号)

実は、先にアマゾンの講評を読んでいました。こんな私は、2009年本屋対象第1位を受賞した湊かなえ氏の『告白』が、評価が5星から1星に分かれていることを知った上でこの本を購入しました。この意見の割れは、何が原因なのだろうかと考えれば考えるほど、この作品に対する好奇心がわいてきたからです。

 

読んだ感想は、とにかく面白い!私は断然5星チームに一票です!

 

地図は「=(イコール)」現地ではない。

 

これは、宮本久男先生のNLP授業で教えてもらったことです。事実は一つであっても、個々人の経験や体験によって、受け止め方も異なり、言語として発せられる内容も異なるということなのでしょう。これも私の解釈なので≠事実です。詳しくは、直接宮本先生の授業に参加してご自身で聴いてみて下さい。

 

さて、話を『告白』に戻しましょう。この作品では、最初から最後まで、ある一つの事件(事故)について、異なった人物の目で見た「事実」が書かれています。皆、持って生まれた性格や才能、置かれた環境といったものが異なるわけですから、Aさんの「事実」≠Bさんの「事実」≠Cさんの「事実」となっていくわけです。

 

一つ一つが至極客観的で、正確に描写されているにも関わらず、どれ一つとして=でつなげることが出来ない。

 

読者は読み進めるうちに、自分に近いキャラクターを見つけるのではないでしょうか?私が、同じ事件(事故)に遭遇したら、このキャラクターと同じ行動を取るだろう、や、あの人なら、このキャラクターと同じ感情を持ち同じような結末を迎えるのではないか、といったように。

 

すなわち、この小説は、決して、表表紙と裏表紙に挟まれ、完結した200数十ページではないのです。現実社会に密に繋がっており、無限の人生を重ね合わすことができる200数十ページのように感じます。

 

これ以上は、あえて語らずにいましょう。私が、この作品に対しての意見を書いてしまったのでは「あなたにとっての事実」≠「私にとっての事実」であるにも関わらず、自分の意見を押し付けることになるからです。

 

先にもお伝えした通り、評価が5星か1星に分かれる作品。まずは、皆さんがこの作品を実際に手にとって、ご自身にあった一冊であるかを確認した上で購入することをお勧めします。

第二百四十言「自分に許可書を発行してみませんか?」(2009年5月4日号)

 

ゴールデンウィーク後半に入りました。遠方での休暇を終え、帰り支度をしている方もいれば、受験勉強で遊びどころでない!、とおっしゃる方もいるでしょう。

 

そこで、本日は自分の人生が「楽」になる許可書発行の提案です。

 

一つ目の許可書は「失敗してもいいですよ」許可書。

 

休暇は楽しかったが、帰りの高速渋滞が恐怖!とおっしゃる方はいませんか?

 

「トイレ休憩取れるのかしら?」や「途中で車酔いしたらどうしよう?」とナーバスになっていらっしゃる方はいませんか?

 

多くの場合、本当に体調が悪いのではなく、過去に起きた嫌な経験がトラウマとなって、「また同じことが起きるのではないかしら?」という恐怖が人をナーバスにしています。

 

高速渋滞を恐れるあなたは、同じ失敗(実際は失敗でなく、ただの出来事)を回避するために、事前準備をすることをお勧めします。例えば、携帯用トイレを購入するとか、エチケットバックを用意するとかです。このちょっとした準備が、「同じ事態に直面しても大丈夫!」という許可書発行になります。

 

二つ目の許可書は「遊んでもいいですよ」許可書。

 

ゴールデンウィークっていったって「僕たち(私たち)は、遊んでなんていられません!勉強です」とおっしゃる受験生諸君。「遊んでもいいですよ」許可書を発行してみませんか?

 

社会人である私たちでも、365日、毎日、毎日、毎日・・・仕事ばかりでは、ストレスが溜まってしまいます。時には、ゴルフに行ったり、釣りにいったり、映画に行ったり・・・・、と仕事とは、ちょっと離れたところでのリフレッシュが必要です。安価なリフレッシュ方法では、目覚まし時計なしで、自然に目が覚めるまで寝るや、半日TVを見続ける、なんていうのもありかもしれません。

 

実際、お仕事で成果を収めている多くの会社代表者はリフレッシュが上手です。ただし、彼らは、ダラダラとは遊びません。サクッとあそんで、パッと切り替えて、また仕事に戻る。

 

先日お会いした女性社長さんは「ゴルフに出ている時は、会社のこと忘れます」とおっしゃっていました。勿論、何か会社で起きれば、責任を取らなければならない立場。100%仕事を忘れることはできないかもしれませんが、少なくとも、仕事を忘れ趣味の時間に費やそうという気持ちを持っていらっしゃいます。他にも、毎週末サーフィンをされる社長さん。湘南にお住まいで、余暇を見つけてはスキューバーをされる社長さん。フルマラソンを走られる社長さん。・・・このように、多くの超多忙な方たちが、自分の趣味にあてる時間を意識的に持っています。

 

では、ここで受験生ライフに置き換えて考えてみましょう。本当に受験で成果を出したいなら、適度なストレス解消が大切。ここでキーとなるのは、節度ある時間の使い方です。先で紹介した社長さんたちは、誰1人として、「遊び」で体調崩してあくる日仕事が出来ないなどということはありません。適度な時間で切り上げて、十分な休息も取って、仕事場に戻ります。

 

HOPESでは、受験生とその保護者に対し、「時間を区切って、好きなことをする時間を持ちましょう」と勧めています。ただし、例外もあります。勉強が好きでたまらない方は、あえて他のことに時間を割く必要はありません。楽しんで勉強を続けて下さい。

 

もう一つ大切なのは、遊ぶ時間のタイムマネジメントです。これが苦手な方は、タイムキーパーさんを持つこと。「そろそろ勉強に戻りませんか?」と声をかけてくれる人がいれば安心です。この役は、親、兄弟(姉妹)より、第三者の方がいいかもしれません。

 

さああなたも、二つの許可書を自分に出してください。きっと、人生は今より、楽しくなるはずです。