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第二百四十二言「女性が社会進出する上でのステップ:①男女の違いを受け入れる。②最低限の社会ルールに従い、周囲に迷惑をかけない。③そして、才能を発揮する。」2009年5月18日号)

今年も、Global Summit of Women GSW=世界女性会議)に参加して来ました。今回で9年目、9回目の参加となりました。GAW参加の醍醐味は多くの女性起業家から教訓となる話を聞けることです。

 

9年前に、あるインドの女性起業家は、こんなことを教えてくれました。

1人の夫もマネジメントできない女性は、100人の従業員をマネジメントすることはできません」

 

妻として夫を、母として子どもを満足させることのできる女性は、その行動の延長線上で、数名の従業員を満足させ、さらにその先に、数10名の従業員を満足させ、それが、100人、1000人となっていくということでした。

 

今年もこの女性は、新しいことを教えてくれました。彼女の話は、10歳になる息子との会話で始まりました。

 

息子:ママの会社には、コンピューターが使える男性を雇うべきだよ。

母:なぜそう思うの?

息子:だって、ママが女性だから。

 

「ルリコ、私は、彼(息子)が生まれる前から仕事をしています。そして、息子は生まれてからずっと、私の横で仕事をする私の姿を見てきました。それでも、息子の中には、たった10歳の息子の中には、女性は男性には敵わないという概念があるのです。これは、環境が息子に教えるものではなく、人間の血の中に組み込まれた感覚なのです。女性が仕事をしていく上で、このことを理解していなければなりません。」

 

この話を聞いて、私は、最近拝聴したばかりの女性経営コンサルタント(女性)の話を思い出しました。

 

男性と女性には生物学的に見て大きな差がある。これらの違いにより、持久力や瞬発力にも差が出てくる。また、身体のつくりが異なることで、行動や思考(考え方)にも差が出てくる。これらの違いを受け入れた上で「同じ人間として扱っていただけますか?」と頼むのがアメリカ女性。一方、日本では、昭和60年の男女雇用機会均等法の成立以来「女性は同じ人間なのだから、同じように扱って欲しい」と主張する女性が増えてしまった。

 

今回、インドの女性起業家が伝えようとしたことは、ちょうどこの前者のように、「違いを認めた上で、同じ人間として扱って下さいね」と乞う姿勢であり、自己主張をする後者の姿勢ではありませんでした。

 

さらに、今回のGSWでは、男女に体力的差があるにも関わらず、女性が社会進出をする意義について説明してくれた欧州や北米出身の女性エクゼクティブが数名マイクを握りました。

 

彼女たちの主張を整理すると、以下のようになります。

 

「女性の身体はパーフェクトな母親になるために造られている。男性とは異なる身体を持ったこの女性たちの中に『社会を変えるような才能の持ち主』が現れた場合、その才能を見逃してはいけない。その才能は社会で生かされるべきである。才能ある女性が社会進出の機会を手にした時は、男性と同じではないことを認めた上で共生すべきである。男性の肉体的強さ故の『家族を守ろうとする正義感』や『家族を養っていこうとする責任感』といったものを認めた上で、男女対立するのではなく、共生するべきである。」

 

このように、社会に出て働く機会を得られた私たちは、まず男女には差があることを認めなければならないでしょう。次に、最低限、社会のルールに従う。(体調を理由に会社を休んだり、泣いて仕事を放棄したりといった「女性特有」と言われがちな行動は極力避けるべきです。)これが出来てはじめて、女性は、自分が持って生まれた才能を社会で生かすチャンスを手にいれられるのではないでしょうか。

 

野村るり子

 

 

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