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第二百五十一言「どの『天才』も持っている才能。それは『続ける才能』」(2009年7月20日号)

ベーブ=ルースにイチロー、高橋尚子。アインシュタインにエジソン、ライト兄弟、野口英世。モーツアルトにベートーベン。北斎に手塚治虫・・・。

 

生きてきた時代背景、出身国、家庭環境、家族構成、性別、専門分野もまちまちな彼ら。いったい、彼らの共通点はいなんでしょう?

 

それは、「天才」と呼ばれるだけの偉業を成し遂げてきたということ。

 

では、歴史に名を残す「天才たち」の共通した特質とは何でしょう?スポーツ選手なら筋力やコーディネーションなど。発明家なら、創造力や応用力。音楽家なら、音感や閃き(創造力)。画家や漫画家なら、色彩感覚や創造力。

 

こうして見てみると、創造力に関しては、多くの「天才」に共通のようです。しかし、スポーツ選手の場合など「創造力」ある指導者と出会えれば、創造力のない選手も天才的なプレーをすることができます。

 

では、いったい、全ての「天才」に共通していた(いる)ことってあるのでしょうか?

 

それは、「ひとつのことを長期やり続ける強い精神力」ではないでしょうか。

 

その背景には、「好きだから」「楽しいから」といった喜びにも似た原動力があるでしょう。しかし、「天才」と呼ばれるまでには、辛く厳しいことも多々あるのが現実です。文頭で紹介した全ての「天才たち」は、怪我や病と戦いながら、ひとつのことをやり続けました。

 

野口英世は病に倒れてからは自分の血液をサンプルに研究を続けました。モーツアルトは亡くなる直前まで作曲を続けました。ベートーベンは難聴と戦いながら、音楽活動を続けました。もっと、身近な例では、イチローも高橋尚子も、数知れない怪我と戦いながら、スポーツを続けてきました。

 

ではいったい、続けるとは、心身のどちらの能力によるものでしょう?私は迷わず、「心」と答えます。どんなに頑強な身体があっても、強い心がなければ継続することは難しいです。

 

私の、師匠である体操コーチのベラ・カロリーは、若い指導者に向けて子どもたちの「続ける才能」を見落としてはならない、と注意します。なぜなら、どんなに身体的に優れた人間でも、ひとつのことをやり続けなければ、大成することは決してないことを知っているからです。

 

では、この夏の新たな課題です。ご自身のお子様、あるいや周囲のお子様が、何か「好き」なものを見つけたと感じたら、とにかく、長期に渡り続けることを勧めて下さい。そして、継続していると感じたら、おもいっきり褒めてあげて下さい。

 

絵を描くことなら、絵が上手下手より、「毎日書き続ける姿勢」を褒め、走ることなら、スピーとではなく、「毎日走り続ける姿勢」を褒めて下さい。こうやって育てられたお子様は、大人になっても、一つのことをじっくり続ける心を手に入れます。

 

最後に、「今からでは手遅れですよね」と諦めている、大人諸君。今からでも遅くありません、何か続けてみましょうよ。第二の人生で、天才的な結果を出すかもしれません。

 

モーツアルトは3歳でピアノを始め、5歳で作曲。なら、皆さんも、まずは2年間何かを続けてみてはいかがでしょう?

 

野村るり子

 

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