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第二百五十九言「『自分プロモート』と『自慢話』の違い」(2009年9月14日号)

「ハリウッド近辺の飲食店には、役者の卵が世界から集まっており、それぞれがResume (レジメ)と呼ばれる、履歴書と職務経歴書が統合されたものを持って歩いている」という話を聞きました。

 

そして、映画関係者に出会う機会があれば、自分から寄って行き「アジア人の女優をお探しですか?私には○年の演劇経験があり、英語の他、日本語と中国語が話せます。また、声楽も○年やってきました・・」といったように、手短に自己PRをして、Resumeを手渡します。

 

一方、日本では、大学名の入った履歴書を使うことや、大学名の入った名刺を使うことで、安堵感を得ているように思います。そして、まだまだ自分のキャリアに責任を持って、自分プロモートをする若者が少ないように思います。

 

これは、個人主義のアメリカに対し集団主義の日本といった背景が関係しているからでしょう。

 

しかし今後、自分の人生を組織に全て委ねるのは、少し甘いように思います。ある程度、自分のスキルを高め、堂々と自分プロモートできる人間になる必要があるのではないでしょうか?

 

さて先日、キャリア・コンサルタントの古田富正先生のセルフ・マーケティング入門』(主催:早稲田大学エクステンションセンター)を拝見させてもらいました。

 

そこで、自分をセールスするには、商品やサービスをセールスするのと同じように、自分の強みと市場ニーズを知った上で、自分の市場価値を見極め、自分をプロモートしていくことの大切さを改めて確認しました。

 

私の会社は表参道という駅の近くにあります。この地域は、美容院、エステ、スポーツクラブ、飲食店、など様々なサービス業が、山ほど立ち並んでいます。ハリウッドほどではないにせよ、ここにもチャンスを求めて集まる若者がたくさんいます。

 

このような地域で暮らしていると、素敵に『自分プロモート』してくる若者と出会うこともあれば、周囲を蔑み、自分がどれだけ優れているかについて『自慢話』をしてくる若者とも出会います。

 

『自分プロモート』と『自慢話』とは、似て非なる物です。

 

『自己プロモート』は、ニーズに対応できる自分を分かりやすく説明することです。

 

一方『自慢話』は、社会のニーズなどそっちのけで、どれだけ自分が他の人間より素晴らしいかを吹聴するようなものです。

 

つい最近も、10代の若者で、知識量、経験、特技、志、・・・などを、さりげなくしか正確に時間で伝えてきた若者がいました。さらに、彼は、現在勤めているバイト先の仕事も、完璧以上にこなしていました。

 

私は、このような若者を心からバックアップしたいと感じ、彼らに有益と感じる情報はなんであれ、余すことなく伝えてあげようと思います。

 

しかし、『自慢話』をする若者には、まず、生きる姿勢を変えるよう伝えます。

 

まずは一回、自分を客観的に見つめ直し、①自分の強み弱みは何か?②市場ニーズは何か?を整理すること。その上で、客観的に自分を一つの商品として伝えるコミュニケーション能力を身につけること。そして、今ある自分は、これまで自分を支えてくれた多くの人のお陰であると感謝の気持ちを持つこと。

 

このようにして、『自慢話』が『自己プロモーション』へと移行する日があれば、私に限らず多くの人が、「君(あなた)のためになりたい」と思うはずです。

 

野村るり子

 

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