株式会社ホープス
〒107-0062
東京都港区南青山6-12-3
南青山ユニハイツ701号室
- 第二百七十三言「なんで、この仕事をしているかって?それは、仕事の本質が好きだからです」(2009年12月21日号)
- 第二百七十二言「年末年始、体の郵便配達さんを無視しないでね」(2009年12月14日号)
- 第二百七十一言「『十二人の怒れる男』を見て。プロ×プロ=スーパー作品」(2009年12月07日号)
- 第二百七十言「子どもは無限の力を持っている。声がけには気をつけて!」(2009年11月30日号)
- 第二百六十九言「ついに発売決定!、『3年あれば天才は育つ! 親も気づかない才能を「見つける」「引き出す」方法』(経済界)」(2009年11月23日号)
- 第二百六十八言「休憩と遊び。これが業務効率アップの秘訣」(2009年11月16日号)
- 第二百六十七「同窓会幹事の母たち」(2009年11月9日号)
- 第二百六十六言「マイケル・ジャクソンは King of Pop? それ以上です。Godです」(2009年11月2日号)
- 第二百六十五言「過ぎたるは及ばざるがごとし」(2009年10月26日号)
- 第二百六十四言「『装丁家』というお仕事。本に着せる洋服のデザイナー」(2009年10月19日号)
第二百五十八言「『正しいも』のから『良いもの』が生まれるわけではない」(2009年9月7日号)
ここ何日間か、偶然にも、映画製作に関わるイベントへの参加が続きました。
9月3日(木)には、東京大学・安田講堂で行われた公開講座にて、『TAJOMARU』の中野監督、山本プロデューサー、亀山プロデューサーや、俳優の小栗旬さん、柴本幸さん、田中圭さん、やべきょうすけさん、萩原健一さん、の特別講義を拝聴してきました。
4日(金)には、一流の俳優や女優をプロデュースし続けているタレントエイジェントの代表者や、ハリウッドで映像の研究を深めてきたプロデューサー、バイリンガル俳優のキャスティング会社の代表者、NYで演技の研究を深めてきた演劇コーチ、そして、ハリウッド俳優を目指す青年との会合の場に参加させて頂きました。
さらに、5日(土)には、女優を目指す少女の宣材写真撮影にも関わりました。
これら、全てを通して、私が知りえたことは、「映像とは戦略的に撮ればよい作品が生まれるわけではない。偶発的に優れた作品が撮れることがある」という事実でした。
「正しいものから良いものが生まれるわけではない」
これは、東京大学の公開講座での山本又一郎プロデューサーの大変印象的な一言です。
シューティングの数分前にざっと脚本に目を通し役作りした役者の演技が、何日もかけてじっくりと役作りした時の演技を上回ることもある。どこで、よい画(え)が撮れるかはわからない。だから、フィルムをまわし続ける。多くの場合、偶発的に優れた作品が出来上がることがある、ということでした。
スポーツ指導を長年していると、練習量が結果に直結していることが分かります。すると、ついつい「努力」することを高く評価してしまいます。しかし、映像の世界では、あまり稽古をつけていない役者の演技からも、人の心に衝撃を与える優れた作品が出来上がるというのです。
そして思い出したのが、2004年に公開された、是枝裕和監督の『誰も知らない Nobody Knows』です。この作品では、主演の柳楽優弥さんがカンヌ国際映画祭で史上最年少及び日本人として初めての最優秀主演男優賞を獲得しました。が、彼もこれが初の映画作品でした。
きっと、今の私に求められているのは、既存の「正しさ」ばかりを追い求めるのではなく、偶発的に生まれる「良さ」にも目を向けることなのでしょう。
野村るり子
