株式会社ホープス
〒107-0062
東京都港区南青山6-12-3
南青山ユニハイツ701号室
- 第三百三十三言「大切な講師の使命。それは、保護者と子どもを同時にハッピーにすること。管理者と社員を同時にハッピーにすること」
- 第三百三十二言「自分の経歴書とプロフィールを作る」
- 第三百三十一言「性的虐待について考える。映画『白夜行』を見て、あなたに出来ることは何か?」
- 第三百三十言「ジャパニーズドリームもありです!」
- 第三百二十九言「映画『ソーシャル・ネットワーク』を見て。才能ある若者をどうサポートするか?」
- 第三百二十八言「"美しいあなたの笑顔"を記憶に残す」
- 第三百二十七言「あけましておめでとうございます。絵馬にしっかりと文字を書く!」
- 第三百二十六言「天才少年とスケジュール帳。1日の長さに気づく」
- 第三百二十五言「受験方式は、推薦?AO? それとも、一般を選ぶ? 『子どもの生き方』と『親の生き方』について話し合うことがスタートラインです」
- 第三百二十四言「ビジネスプランコンテストで優勝するには」
第二百六十言「世界一位は一回で学ぶ。世界一流は2回で学ぶ。3回で学ぶのは普通の人。」(2009年9月21日号)
ただの一流ではなく、世界の一流になりたいのですが、どうしたらよいでしょう?
口に出さずとも、ちょっとは、こんな考えを持たれた方もいるのではないでしょうか?
そこで、本日は、世界一流の人から教わった、心がけを一つ紹介しておきましょう。
それは、「失敗したら、1回で学ぶ!」です。
これは、尊敬するオリンピックコーチのマルタ・カロリーさんから、私が20代の頃、教えてもらったことです。
もともと、私が、彼女の下で働けるようになったきっかけは、ある社員の3回の遅刻が原因でした。
私は大学卒業後、ベラ&マルタ・カロリー夫妻の元を訪ね、「ここでコーチをしたい」と希望を出していました。しかし、丁度彼らが、ロスアンゼルス・オリンピックでメアリー・ルー・レットンに金メダルを獲得させた直後だったので「うちで働きたいコーチは山ほどいる」と断られてしまいました。
そこで、私は、毎日、練習を見学させてもらう許可だけ手にしました。そして、毎日毎日、屋根裏部屋に設置された小さな見学ルームから、練習風景を見てはメモを取っていました。すると、ある日、マルタの秘書が私のところにやってきて、訪ねてきました。
「マルタが知りたいそうです。あなたが(屋根裏部屋から)降りてきて指導をしたいか。(Martha wants to know, if you want to come down and teach.)」
なんで、このようなチャンスが舞い降りてきたかについてお話しましょう。
実は、一般コースから選手コースまでオールマイティーで指導できる大変優れた若い男性コーチがいました。しかし、そのコーチには、遅刻癖がありました。
遅刻して入って来た時は、決まって「今日は、車が渋滞にはまって」や「今日は、バイクが壊れて」といった、車社会のアメリカらしい言い訳をしました。(*東京のようなメトロポリタンであれば、電車の事故による遅延といったところです。)
この遅刻常習コーチに、マルタは言放ちていたそうです。
「あなたに2回チャンスをあげる。3回目はOUT!」
そして、その3回目の遅刻連絡の電話を受けた時、マルタは「あなたはOUT!さようなら!(You are OUT! Good Bye!)」と言って、電話を切りました。そして、秘書に向かって「毎日、見学にきている日本人を呼んで、指導したいか聞きなさい」と言ったそうです。
ここまでの話では、神様は私に向かって微笑んだかのように見えます。しかし、マルタという神様は、大変フェアな神様でした。その後、私もYou are OUT!の警告を受けたことがあります。
後にも先にも、一回きりのことでしたが、私も寝坊をして2時間も遅刻をしたことがありました。
到着した私に向かってマルタは言いました。
「前の日に、何をしてようとあなたの自由。ただ、なんであれ、時間どおりに仕事には来なさい。・・・あなたは、アウトよ。もうあなたがする仕事はここにはないわ!」
ここからは、日本の学校で培われた、'廊下で立ってお怒りが収まるまで待つ'忍耐強さを生かし、長時間事務所の中に立っていました。(おそらく、アメリカ人であれば、本当に、体育館を出ていったか、遅れた理由についての正当化スピーチをしたことでしょう。)
すると、徐々に体育館の業務が忙しくなっていきました。電話は鳴り出し、生徒の保護者は窓口に並ぶ始末。
そこで一言、マルタが大きな声で叫びました。
「なにをやっているの?働きなさい!(What are you doing? Work!)」
こうして、私は首の皮一枚で繋がったわけです。
その日の業務が一段落ついた時、マルタに言われたことは「同じミスは2回までは許す。3回目はOUT!よ」でした。
実のことを言えば、物覚えが悪い私は、ベラの前でもマルタの前でも、3回以上同じミスを繰り返したこともあります。しかし、常に、同じミスは2回まで、同じミスは2回まで、・・・と頭の中で唱えてきたので、3回同じ注意を受けた瞬間は身も凍る思いでいたことは確かです。
後に、ナディア・コマネチの手記に「ミスは1回。2回同じことを繰り返すのは、考えが足りない」といった内容を見つけ、気がつきました。
世界一位は1回で覚える。世界一流は2回で覚える。3回同じ注意を受けて覚えるのは普通の人。
ちょっと厳しいかもしれませんが、あなたも子どもを世界に羽ばたく超一流天才キッズに育てたいのであれば、「同じ注意は2回まで!」のルールを持ってみてはいかがでしょう?しかし、失敗から直ぐに学ぼうという姿勢が見えた時は、マルタやベラがそうであったように、寛大なご判断をどうぞよろしくお願い致します。
