株式会社ホープス
〒107-0062
東京都港区南青山6-12-3
南青山ユニハイツ701号室
第二百七十言「子どもは無限の力を持っている。声がけには気をつけて!」(2009年11月30日号)
都バス社内での出来事です。
眼の前に、3歳ぐらいの男の子と、そのお母様と思える女性が一人いらっしゃいました。
男の子は、女性に向かって、たくさん質問をしていました。
「ママぁ、何で今日は、パトロールカーがたくさん走ってるのぉ?」
「ママぁ、どうしてバスの上には、みんな、数字がついてるのぉ?」
・・・
なんでぇ?やどうしてぇ?が永遠に続きそうな、男の子の質問に、この女性は、一生懸命答えていました。分からないことがあると、「ママも考えてみるねぇ」や「ママも調べてみるねぇ」と答えていました。すると、男の子は納得したかのように、「そっか」と言って、次の質問に入ります。
そのうち、男の子は、
「ママぁ、しりとりしようかぁ」と言い出しました。
女性が最初に発した言葉の語尾は、「お」でした。しかし、男の子は、即答を繰り返すものの、彼の口からは「お」で始まる言葉はなかなか出てきませんでした。
「あ」で始まったり、「う」で始まったり、全て「あ・い・う・え・お」の中には含まれているのですが、ニヤミスっ!といった感じです。
女性は「今の『お』じゃないよ。『あ』だったよ」や、「今の『お』じゃないよ。『う』だったよ」と、何回も、何回も答え、男の子が自力で「お」のつく言葉を見つけるまで待っていました。
そして、児童館の前の停留所で、手をつないで降りていきました。
この光景を拝見していて、私は拍手をしたい気持ちになりました。100点満点の子育てママです。子どもの「なぜ」に答える。自分が分からない時は、その事を認め、子どもがどんなに小さくても相手を尊重し「調べるね」と説明をする。こんな素敵なお母様に育てられた男の子は、将来どんどん成長して行くでしょう。
一方、とっても残念な光景を電車の中で目にしました。
こちらは、3歳ぐらいの女の子とそのお母様と思える、女性です。活発な女の子は、女性が見つけた電車のシートに座らず、どうしても立っていたかったようです。脚も強そうでしっかりしているので、そのまま立たしておいてもよいな、と私は思って見ていました。すると、そのうち、耳を覆いたくなるような女性の声が聞こえてきました。
「言うこと聞かないと殴るよ!」
「親の様子伺うのもいい加減にしなよ!」
・・・
あげくの果てには、子どもの脇をつかみ、投げるように、電車のシートに座らせました。
「あんたと一緒にいるのが苦痛。ママはあんたと一緒にいるのが苦痛。分かるかぁ!」と怒鳴りました。
今回の二つの光景。どちらも3歳ぐらいのお子様です。みんな、無限の力を持ったダイヤモンドの原石です。このお子様の才能を磨くも磨かないも、大人たちの声がけにかかってきます。
これらのお子様たちの10年後を考えてみて下さい。質問に丁寧に答えてもらえ、一緒に考えてもらえ、自分で答えを見出すまで待ってもらえた子どもは、明るく素敵な青年へと成長していくことでしょう。
一方、母親に、「殴るよ!」と脅されたり、「一緒にいるのが苦痛」と言われたりして育ったお嬢さんは、10年後どうなっているでしょう。よほど、よい出会いでもない限り、母親と同じような言語を使い、自分より力のない人を探しては、罵倒するかもしれません。また、自分の存在意義が感じられないまま、大きくなるのではないでしょうか。しかも、本日もそうであったように、眉間にしわを寄せた表情で生きていくのではないでしょうか。
私が『3年あれば天才は育つ!』の中でも書いた通り、子どもは無限の才能を秘めています。その才能を引き出すか否かは、周囲の大人たちにかかっていると思います。
子どもたちには、親を選ぶ権利がないのです。ですから、母親たちは、せっかく出会えた子どもの存在に感謝し、愛情を持って、子どもたちを受け止めてもらいたいと思います。この気持ちを、10年間持ち続けたなら、きっとあなたには、大きな贈り物が届くでしょう。
その贈り物とは、10年後に、大きく大きく成長した、子どもの姿です。
野村るり子
第二百六十九言「ついに発売決定!、『3年あれば天才は育つ! 親も気づかない才能を「見つける」「引き出す」方法』(経済界)」(2009年11月23日号)

大変 お待たせしました!
このたび、『3年あれば天才は育つ! 親も気づかない才能を「見つける」「引き出す」方法』を株式会社経済界様より出版する運びとなりました。野村の初の教育関連本です。
この書籍を書き上げるにあたり、ブックコンサルティングのエリエス様と、経済界様からは多くのご指導を仰ぎ、本日に至りました。私の尊敬するベラ・マルタ=カロリー(ルーマニアのコマネチやアメリカのレットンをオリンピック金メダリストへと育てた伝説の体操コーチ)から教えてもらった、コーチングやティーチングテクニックを全て紹介してあります。
書籍で採用されている写真は全て野村自らが撮影したものです。中には、20代の野村の写真も2枚含まれています。こちらは恥ずかしいので、どのページに掲載されているかは秘密とさせて頂きます。(笑)
本書籍を出版するに至った経過を、少し説明しておきます。
私は、日本とアメリカの両国において、オリンピック選手育成のための英才教育を学んできました。2000年には将来を担う若者の育成を目標とし、教育コンサルティング会社株式会社ホープスを設立しました。
その後、10年に渡って、教育コンサルティング業務を行って参りました。オリンピック選手育成の技術が、大学受験から管理者対象の社員研修に至るまで、有効であることがわかり、実践したところ、大学・大学院受験においては、慶應や早稲田といった人気大学の合格者、海外大学院受験では、ハーバードやコロンビアといった世界のトップ大学院の合格者を出すことができました。
さらに、この指導法を受けた子どもたちは、今も、あらゆる分野において成功を成し遂げています。その例として、20代で座長を務める舞台俳優、単独ライブで観客数数万人のコンサートホールを埋めるミュージシャン、ワンシーズンに4つのCMに出演するモデル、といった若者たちを挙げることができます。
今後は、この指導方法をご家庭内でお役立て頂きたく思い、一冊の書籍にまとめました。
この書籍を、今発表することにした背景には、私の日本教育に対する強い思いがあります。私自身、日米で教育を受けてきましたが、その中で、日本の教育は平均的な子どもの学力水準を高めるのに相応しいと感じています。一方で、それぞれの子どもが持つ特別な能力を見いだし、その部分を伸ばす教育に関しては日本より北米の方が研究が進んでいると感じました。そして、これらの教育が日本社会においても必須ではないかと考えた次第です。
今回、海外発のオリンピック選手の指導技術を、日本国内で紹介することが私に課せられたミッションであると感じました。多くの子どもたちが、自分の個性に自信を持ち、歩んでくれることを期待致します。以下、アマゾンさんと楽天さんのURLを貼ります。24日発売予定ですが、既に、ご予約は開始されています。以下がアマゾンと楽天のURLです。
アマゾンのURLは、コチラ!
楽天ブックのURLは、コチラ!
野村るり子
第二百六十八言「休憩と遊び。これが業務効率アップの秘訣」(2009年11月16日号)
私の主たる業務は、講師業。そして、講師スカウトと育成。
その余暇を縫って、このたび3ヶ月で2冊の書籍を書き上げました。これまでに、年、平均1.8冊のスピードで書籍を完成させてきたので、複数の執筆が重なった時期もあります。しかし、今回のように、全く異なったジャンルの書籍を並行して書いたのははじめてです。1冊はビジネスパーソン向けの英語教材。もう1冊は、子育てママ向けの子育て本。
ターゲット読者に向けて分かりやすく書くのが私の仕事です。が、これは、全く異なったタイプの人の前で交互に講演するようなものです。
ではここで、「人格が二つに分離しないか?」という質問にお答えしておきましょう。これが不思議なもので、ビジネスパーソン向けに書いている時の私はビジネスパーソン。子育てママ向けに書いている時の私は、学校の先生になっているのです。しかし、人格は野村るり子一人のままです。
一方、用語選択や仮名づかいについては大変気を配っています。例えば、「躊躇(ちゅうちょ)」といった画数の多い漢字を用いる場合、ビジネスパーソン向けならそのまま、子育てママ向けなら、「ひらがな」にするか、「ルビ(ふりがな)」をふらなければなりません。こうすることで、読者の読む意欲をキープすることができるからです。
書籍の長さにも注意をします。ビジネスパーソン向けなら、原稿は200ページプラス。一方、子育てママ向けなら、200ページ以内。他にも、前者は長文OK。後者は短文を接続詞でつなぐ。前者はイラストより文章多め。後者はイラストや写真をふんだんに。と、まあ、こんなことを気にしながら書くわけです。
たしかに、野村の人格は一つではあっても、これらの作品を交互に書き進めるとなると、それなりに思考にブレーキがかかるのも。そこで、野村が取った思考の切り替え方法は、短時間の休憩と遊びを、1日に組み込むことでした。仮にビジネスパーソン向けの本がA、子育てママ向けの本がBとするなら、通常業務→A執筆→遊び→通常業務→B執筆→休憩→通常業務→A執筆・・・といったように、「休憩」や「遊び」を合間、合間に組み込んでいくのです。すると、頭はスッキリ、リセットされ、全く異なった文体のものを書き分けることができるようになります。
こんな私の作業形態を知っている会社の者たちは、私がしょっちゅう会社を抜け出して、休憩や遊びに行っていることを黙認しています。それは、休憩の後も、遊びの後も、帰ったら、ちゃんと原稿を書き上げることを知っているからでしょう。
世の中には、私のように複数の異なった仕事を並行してやらなければならない人もいるでしょう。もし、そのような業務の中で頭が混乱しそうになった場合は、この細切れの休憩と細切れ遊びをお勧めします。是非、試してみて下さい。
野村るり子
第二百六十七「同窓会幹事の母たち」(2009年11月9日号)
3年ぐらい前のことです。めったに参加しない同窓会が職場の近くであったので、ひょいと参加しました。そしたら、なぜか、同窓会幹事に選ばれてしまいました。
私は、幼稚園から高校まで一貫教育のミッション系女子校に通っていましたが、その学校の校風が野村のボーイッシュな性格にはマッチしておらず、中学三年で飛び出してしまいました。そんな、飛び出しっ子にも関わらず、同窓生としてウェルカムしてもらえたことはそれなりに嬉しく感じました。そして、ご恩返しの場として、幹事の仕事を請けることにしました。
そういえば、私に同窓会幹事の打診をしてきたのは、同じミッション系女子校では超マイノリティーのシングルで働く女性。「野村さん、シングルですよね。一人ぐらいシングルの人いないと、って思って推薦しようと思うの」
彼女は、野村と違い、学生時代からとっても優秀で、現在は、外資のブランドで働く、文字通りスーパーキャリアウーマン。
今、思えば、彼女が言った「一人ぐらいシングルの人がいないと」の意味が分かりました。シングル女性で、しかもまだまだ両親の介護の必要もない年代は、24時間を自由自在に使える特権を持っているからです。一方、ハウスワイフたちは、夫や子どもの世話をする傍ら幹事業をしなければならないですから、無理が利かないのも事実です。ワイフたちがする仕事ののりしろ役としては、シングルウーマンは大変重宝です。
しかし、今、同窓会の仕事を一緒にしてるワイフたちが、かなりの切れ者なのです。子どもの学校や塾、習い事への送り迎えの合間を縫って幹事業務。受験生の子どもの成績管理をしながら幹事業務。と、言ったように、家族のケアをしながら、の文字通り、ながら業務でテキパキと仕事をこなすからすごい。
今日も朝8時から、ノンストップで10時間幹事業務をしておりましたが、かかってくる、かかってくる、家族からの電話。そして、その対応もおみごと!
「パパ、娘の昼食用意してくれる?」
「○○君、朝干した洗濯もの取り入れてくれる?」
「○○ちゃん、犬の散歩代わりに連れてってくれる?」
「ママいないけど、ちゃんとお勉強してね」といった風に。
ハウスワイフとして家族を守る傍ら、社会貢献活動にも積極的に参加する女性たちは凄いです。24時間、自分の為ではなく、人に尽くす時間に充てているのですから。
あと、スーパーワイフは、手際もよい。それもそのはず、冷たいお料理と温かいお料理を手際よく同時に仕上げられるのですから、幹事業務の手際のよさも当たり前と言えば当たりまえ。また、空間間隔のよいスーパーワイフは、幹事業務においても、その力を発揮する。狭い収納庫に、ぴったりものをしまいこむ技術は、どこでも応用可能のようです。あと、スーパーワイフは、「ながら作業」ができる。車の運転をしながら、子どもの相談相手。まさに、動くカウンセラー。あと、彼女たちの、体力もすごい。荷台にいっぱいの買い物袋を詰め込み、チャリで坂を一気に駆け上がる。あの大腿四頭筋(別名太もも)もかなり凄い。
彼女たちの才能は侮れません。もし「私なんてぇ~。専業主婦で~。コンピューターも使えません」っとちょっと弱気になっている人がいるなら、自分の人生振り返ってみて下さい。子育て、夫の世話。これらができるのであれば、あとは、問題解決型と目標達成型のマインドさえ手にいれれば、いつでも社会復帰は可能です。
子どもが手を離れたら、もう一度社会で勝負してみませんか。あなたの才能で社会をプラスの方向に引っ張っていってください。
野村るり子
第二百六十六言「マイケル・ジャクソンは King of Pop? それ以上です。Godです」(2009年11月2日号)
(2009年11月2日号 No.266)
This Is It見てきました。北米初日に20億円の興行成績を記録した、今年6月に急死したマイケル・ジャクソンのリハーサル映像からなる映画です。
一方、マイケル・ジャクソン本人は興行成績など全く考えずに純粋にコンサート準備に入っていたことが伝わるだけに、興行成績だけを一人歩きさせたくないと感じました。
純粋に音楽を愛し、
純粋に完璧なショーを追及し、
純粋に世界平和を訴えた、そんな一人の天才が映像には映っていたからです。
映画の中では、マイケル・ジャクソンは、'King of Pop' とされていましたが、私には、彼がつくりあげた世界は、King の技ではなく、神の技であると感じました。彼の創造性と完璧主義は、もはや王の域を超えていました。
しかし、マイケル・ジャクソン自身は、はたして自分を完璧主義者と感じていたのでしょうか?おそらく、感性のままに動いた結果が、完璧の域に達したという表現の方が近いように思います。
同じ舞台に立つダンサーたちは、皆過酷なオーディションを勝ち抜いた世界トップの一流ダンサーです。その彼らでも、リハーサル最中には、多少のテンポのずれや振りのミスはありました。しかし、マイケルに関しては、まるで本番であるかのように完璧に歌い、完璧に踊るのです。
また、ダンスであれ歌であれ、舞台装置であれ、映像であれ、マイケルは妥協を許しません。キーボードやベース担当者との音あわせでは、半音でも誤った音を出せば、完璧に直るまで、何回も音をチェックします。曲の始まりのキュー出しにしても、半秒の誤差も許していません。
そうかと言って、上目線で人を動かそうとするのではありません。終始謙虚な姿勢で専門家たちと話し合い、彼らの意見も聞き入れています。また、自分の意見を聞き入れてもらった場合は、'God bless you!'というフレーズを感謝のことば代わりに何回も皆に送ります。
この映画を見て、マイケル・ジャクソンの死を、あらためて残念に思った人は多いことでしょう。日ごろは、何かに対し「許せない」と感じる感情は決してよいものではないと信じています。しかし、そのような私が、この映画を見ている最中ずっと、彼を死に至らした全ての状況に対し、許しがたいと感じました。それは、マイケルの死は、彼の人生を終わらせただけでなく、全身全霊でこのコンサートに打ち込んでいた全てのアーティストの希望を断ったからです。
受かる保証のないオーディションのために、飛行機で10時間かけてやってきた人。
マイケル・ジャクソンの舞台立てるなら、何を犠牲にしてもよいと言い切る人。
舞台装置に、映像に、・・・全ての分野で究極を目指してきた専門家たち。
これら全ての人たちの命をも同時に絶ったようなものです。
私は、この映画を、ブログを読んでいる全ての人に見てもらいたいと思います。
音楽が好きであろうとなかろうと。
マイケル・ジャクソンのファンであろうとなかろうと。
極める姿勢、想像する姿勢、リーダーシップを取る姿勢、謙虚な姿勢、世界平和を追求する姿勢、こどもたちを愛する姿勢、家族を愛する姿勢・・・。このような人間が持つべく全ての姿勢を、マイケル・ジャクソンの言動を通し学ぶことができます。
He is not a King of POP. He is God. これが私の結論です。
彼はポップの王ではない。彼は全能の神に限りなく近い人間であると、私は感じました。
野村るり子
