トップメニュー左
事業内容
株式会社ホープス
〒107-0062
東京都港区南青山6-12-3
南青山ユニハイツ701号室

最近のエントリー バックナンバー

第二百六十六言「マイケル・ジャクソンは King of Pop? それ以上です。Godです」(2009年11月2日号)

2009112日号 No.266

 

This Is It見てきました。北米初日に20億円の興行成績を記録した、今年6月に急死したマイケル・ジャクソンのリハーサル映像からなる映画です。

 

一方、マイケル・ジャクソン本人は興行成績など全く考えずに純粋にコンサート準備に入っていたことが伝わるだけに、興行成績だけを一人歩きさせたくないと感じました。

 

純粋に音楽を愛し、

純粋に完璧なショーを追及し、

純粋に世界平和を訴えた、そんな一人の天才が映像には映っていたからです。

 

映画の中では、マイケル・ジャクソンは、'King of Pop' とされていましたが、私には、彼がつくりあげた世界は、King の技ではなく、神の技であると感じました。彼の創造性と完璧主義は、もはや王の域を超えていました。

 

しかし、マイケル・ジャクソン自身は、はたして自分を完璧主義者と感じていたのでしょうか?おそらく、感性のままに動いた結果が、完璧の域に達したという表現の方が近いように思います。

 

同じ舞台に立つダンサーたちは、皆過酷なオーディションを勝ち抜いた世界トップの一流ダンサーです。その彼らでも、リハーサル最中には、多少のテンポのずれや振りのミスはありました。しかし、マイケルに関しては、まるで本番であるかのように完璧に歌い、完璧に踊るのです。

 

また、ダンスであれ歌であれ、舞台装置であれ、映像であれ、マイケルは妥協を許しません。キーボードやベース担当者との音あわせでは、半音でも誤った音を出せば、完璧に直るまで、何回も音をチェックします。曲の始まりのキュー出しにしても、半秒の誤差も許していません。

 

そうかと言って、上目線で人を動かそうとするのではありません。終始謙虚な姿勢で専門家たちと話し合い、彼らの意見も聞き入れています。また、自分の意見を聞き入れてもらった場合は、'God bless you!'というフレーズを感謝のことば代わりに何回も皆に送ります。

 

この映画を見て、マイケル・ジャクソンの死を、あらためて残念に思った人は多いことでしょう。日ごろは、何かに対し「許せない」と感じる感情は決してよいものではないと信じています。しかし、そのような私が、この映画を見ている最中ずっと、彼を死に至らした全ての状況に対し、許しがたいと感じました。それは、マイケルの死は、彼の人生を終わらせただけでなく、全身全霊でこのコンサートに打ち込んでいた全てのアーティストの希望を断ったからです。

 

受かる保証のないオーディションのために、飛行機で10時間かけてやってきた人。

マイケル・ジャクソンの舞台立てるなら、何を犠牲にしてもよいと言い切る人。

舞台装置に、映像に、・・・全ての分野で究極を目指してきた専門家たち。

 

これら全ての人たちの命をも同時に絶ったようなものです。

 

私は、この映画を、ブログを読んでいる全ての人に見てもらいたいと思います。

音楽が好きであろうとなかろうと。

マイケル・ジャクソンのファンであろうとなかろうと。

 

極める姿勢、想像する姿勢、リーダーシップを取る姿勢、謙虚な姿勢、世界平和を追求する姿勢、こどもたちを愛する姿勢、家族を愛する姿勢・・・。このような人間が持つべく全ての姿勢を、マイケル・ジャクソンの言動を通し学ぶことができます。

 

He is not a King of POP.  He is God. これが私の結論です。

 

彼はポップの王ではない。彼は全能の神に限りなく近い人間であると、私は感じました。

 

野村るり子

 

« 第二百六十五言「過ぎたるは及ばざるがごとし」(2009年10月26日号)| ホームページTOPへ |第二百六十七「同窓会幹事の母たち」(2009年11月9日号) »