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第二百七十四言「『先生』と呼ばれる仕事についても、注意はしてもらいたいですね」(2009年12月28日号)

最近は、アメブロに火曜~土曜、ブログをアップするようなってから、アメブロと「野村の一言」を並行して読んで下さる方が増えました。ありがとうございます。

アメブロの、ブログURLは http://ameblo.jp/ruriko-hopes/ です。まだ、訪問されていない方は、是非、遊びにいらしてください。

さてここで、昨日アメブロで触れた話題をもう少し深めたいと思います。

私は年間700名~1000人の受講生にご指導をする機会を得ています。その中には、「先生」と呼ばれる職業につかれている方も多く含まれています。

大学の教授、弁護士、公認会計士、医師、歯科医、といった職業です。これらの先生方から受ける相談内容には共通点があります。

「人前で話す機会が多くある。しかし、はたして自分がやっている講演やプレゼンが正しい方法なのか不安に感じる」といったことです。

もう一つは、講演をした後に、「ここを、このように変えたらもっと良くなりますよ」といった注意をしてもらえない、ということです。「先生」と呼ばれる方にコメントをするには勇気がいりますから、周囲の人もついつい本音で感想を述べることを避けるのでしょう。

では、ここで、自分のコミュニケーション能力には不安を感じるが、どうしたら、伸びるのか?と疑問に思う方への、楽しい学習方法をお教えします。

まず、「行例が出来る○○」や、「満員の○○」、「満席の○○」、といったところ訪ねることです。多くの場合、そのような場所には、人の心を引きつけるコミュニケーターがいるものです。

私がよく伺うラーメン屋の女性オーナーは明るく美人で相手を飽きさせることなく話をします。しかも、ラーメンを作る手も止めません。

私が大学院時代からお世話になっている公認会計士は、分かりにくい話に実例を混ぜならが面白おかしく説明してくれます。スポーツ好きな私に対しては、アメフトやゴルフといった、スポーツネタを交えて話してくれます。

このように、人を引き付ける人にはある一定の共通点があることが分かります。それは、①コメントが端的で分かりやすい、②結論には理由がある、③具体例を挙げて説明する。さらに、④明るく、朗らか。⑤声に張りがあり、抑揚を込め、聞き取りやすく発音する、といった点です。

優れたコミュニケーターの特徴が分かったら、今度は自分が声を出して語りたいものです。

そこで、次のお勧めは、役者養成所や、カラオケスクール、ダンススクールといった、人前で自分をアピールするスクールに通うことです。もし、可能なら、「先生」と呼ばれる仕事についていることは、あえて公開しない方がいいかもしれません。そうすることで、周囲が注意しやすい環境を整えるのです。

最後は、「自分が・・・したつもり」では不十分と感じることです。相手が、「・・・と感じる」ところまで持っていかなければ、コミュニケーションはなりたちません。

相手が「声が小さくって聞き取れないよ」と言ったなら、「私は大きな声で話したつもり!」と反論するのではなく、更に大きな声で話せばいいのです。

「先生」と呼ばれる職業についている方で、もしも「自分のスピーチやプレゼンは技術的に正しいのか?」と不安に感じることがあれば、気軽にご相談ください。私も、また私以外のHOPESの講師は、皆さんの良いところはそのまま生かし、さらに、改善のポイントをご提示致します。

是非、コミュニケーションスキルを高めて、これから迎える2010年を素敵な1年にして下さい。

野村るり子


 

第二百七十三言「なんで、この仕事をしているかって?それは、仕事の本質が好きだからです」(2009年12月21日号)

こんにちは!

 

この週末は、本当に寒かったですね。しかし、空気が澄んでいたおかげで、六本木ヒルズの森タワーからは、冠雪の富士山を見ることができました。

 

さて本日は、この週末感じたことについて書きます。それは、仕事の本質的な部分が好きであれば、毎日が楽しく、また毎日が学びの場になるということです。

 

先週末のスケジュールを紹介しましょう。土曜と日曜で、のべ数百人の生徒さんをご指導しました。特に、日曜日は製薬会社さんのMRさんや日本各地からお集まり下さったお医者様を前に、僭越ながら、成功するプレゼンテーションの技術についてお話させて頂きました。セミナー終了後「本日教えてもらった技術を、早速使わせてもらいますね」と声をかけてもらった時は、今回も一生懸命教えてよかったと心底思えます。

 

この日は、六本木からオフィスへトンボ帰りし、今度は、大学生を相手にプレゼンテーションの指導をしました。こちらは、結局午後3時に集合し、9時に解散となりました。どの学生たちも目を輝かせながら、野村のアドバイスに従い、何回も何回もパワーポイント資料を作り直し、何回も何回も、声を出してプレゼンテーションをしてくれました。これらの有望な学生たちの姿に、心を打たれました。

 

年中無休で仕事をしていると、「野村さんは、仕事がイヤになったことはないのですか?」と聞かれることも多々あります。しかし、多くの皆さんの予想を反し、私の答えは常に、

 

「いいえ、一度もありません。」

 

では、なぜ、こんなに毎日が充実しているのでしょうか?それは、紛れもなく、仕事の本質を楽しんでいるからです。

 

勿論、私のように、会社経営をするとなれば、会社を永続されるためにも、また社員の生活を守るためには、利益を獲なければなりません。そして、国家にも税金を支払う義務があります。しかし、ここで、はっきり言えるのは、自分がお金に動かされているのではなく、仕事の本質的な部分に動かされているということです。

 

その本質とは、「人がプラスの方向に変わっていく姿をリアルタイムで見られること」です。大理石が美しい彫刻に形を変えていくのを見るのと同じような感動を得られます。これが、楽しくて楽しくてしかたないのです。

 

さてここで、仕事に疲れてしまった方へメッセージをお送りします。

 

仕事を続けていく中では常に楽しいことばかりとは限りません。しかし、仕事の本質を好きであれば、どのような苦難に直面しても、乗り切るだけの力を得ることができます。一つの仕事をクリアすれば「超えたくなるさらなるハードル」が新に見えてきます。そのハードルを一つひとつ越えていくうちに、自分自身も成長できます。

 

さらに、仕事を通して出会う人から多くを学ぶことができます。それは、仮に相手が幼稚園児であっても同じことです。

 

年末年始のお休みがはじまると、仕事始めが憂鬱に感じる人もいるでしょう。そんな時、自分のやっている仕事の本質を見つめなおしてください。そして、一つでも二つでもいいので、収入以外の面での仕事の意義を感じて下さい。きっとどこかに、希望が隠れているはずです。

 

それは、お客様からの「ありがとう」の一言かもしれません。

 

 

野村るり子

 

第二百七十二言「年末年始、体の郵便配達さんを無視しないでね」(2009年12月14日号)

 

3年あれば天才は育つ!』出版を記念し、アメブロを開始しました。アメブロのURLこちら

こちらでは、日々の出来事を写真入りで紹介。月~土に掲載しています。管理者は、林真理子さんのブログも担当されている、永井槇さん。仕事が正確で速いので、とっても信頼しています!それもそのはず、永井さんご自身が、プロのライターさんなのですから。

 

さて、では、早速、野村の一言に入りましょう。

 

今回は、アメブロでも触れましたが、体の声に耳を傾けて下さい!というお話。

 

この話は、南青山で開業医をされている、平田雅彦先生から教わったことです。彼は、書籍も何冊も出されている先生ですが、書くことだけでなくお話も上手です。お笑い芸人と同じぐらいのテンポでぽんぽんとお話をされます。だから、講演の依頼も多々あります。そして、話の中に冗談を交えながら、真実を伝える。おかげで、医学的な話が、子どもから大人まで誰でも、理解できてしまうのです。

 

平田先生のお話の中で印象に残ったのは、「人間の頭は嘘つき。体は正直」という言葉。

 

働き盛りの、ビジネスパーソンの頭は「大丈夫、大丈夫、元気元気!」といったメッセージを体に送る。しかし、体は「大丈夫でないよ!」と頭に訴えかける。そのために、熱を出したり、痛みを送ったりとメッセージを送り続ける。

 

しかし、頭は、体の声を無視して、「大丈夫、大丈夫、頑張れ!頑張れ!」と言う。そして、だんだんと、人間は、体の声を無視するようになり、頭の声に支配されて生きていく。

 

気づけば、ある日、突然死!といったことになるそうです。ここで、「突然」という文字を使っていますが、平田先生いわく、突然ではないはず、体はちゃんとメッセージを送っていたはずとおっしゃいます。それを無視し続けた人が、あたかも、突然過労で倒れたかのように見えるだけというのです。

 

お仕事大好きの野村にとって、これは耳の痛い話でした。そして、考えてみれば、私の周囲にも、働き盛りで、突然!といった話は多々入ってきます。その多くが、いつもニコニコ元気印で働いている方ばかりでした。

 

仕事って、年内に仕上げたいって思いますよね。また、新年も、ちょっと高めの目標なんかを掲げたくなりますよね。そんな時、頭君が「大丈夫、大丈夫!」って言っても、体君が「ダメダメ!休もうよぉ~」って言った時は、ちょっと、声を聞いてやって下さい。

 

あと、もう一つ。病気とか怪我で休むのって辛いですよね。そして、そんな時、同期や同僚が、ガンガン働いていると、焦りを感じませんか?そして、頑張り屋さんは「悔しい!!!」って思うもの。

 

でも、この「悔しい!!!」って気持ちって、次のことへの原動力としては最高の贈り物なんです。お金出しても買えないぐらい尊いものです。

 

私は、教える仕事を、18歳からしています。教育を通して、多くのことを人に与えることが出来ました。しかし、どんなに頑張っても、神様にしか与えられないものがあるって気づきました。その一つが、「本当に悔しい」と思えるだけの試練。

 

人は、相手が悔しく感じるような言葉がけをあえてしたり、悔しくなるような環境づくりをしたりはできます。それはそれは、指導者の中でも色々工夫しているものです。なぜなら、この悔しさがモチベーションアップに繋がることを知っているからです。しかし、バーチャルで作り上げた「悔しさ」って本当の悔しさにはどうしても叶わないのです。

 

よく、私が例に出すのが、モスクワオリンピックのボイコット。オリンピック代表になっていたにも関わらず、出場できなかった多くの選手たちは、その後、当時の悔しさをバネに、後継者育成に相当量の力を注ぎました。それが、今のスポーツ界を支えているのです。

 

HOPESの生徒さんは、みんな頑張り屋さんです。だから、その中には、頑張りすぎて、病気や怪我をして「悔しい!」って思っている人たちがいます。そんな人たちに、送りたかったのが本日のメッセージ。

 

神様って、思っている以上に、自分たちのことを見ています。休むべき時には、休ませる。悔しく思うべき時には、悔しく思わせる。

 

とにかく、皆さま、年末年始、無理なく笑顔で過ごしましょう。

 

野村るり子

 

第二百七十一言「『十二人の怒れる男』を見て。プロ×プロ=スーパー作品」(2009年12月07日号)

シアター・コクーンで、舞台『十二人の怒れる男』見てきました!

 

 オリジナルは、1954年にアメリカで製作された映画、「12 Angry Men」です。

 

16歳の少年が容疑者である殺人事件についての陪審員12人の心情の変化が描かれたもの。

 

最初は11人対1人で、有罪と無罪に分かれた意見が、時間の経過とともに変わっていく、法廷ものサスペンスです。

 

今回の舞台。ストーリーはオリジナルと同様のアメリカNYのままですが、キャストは全て日本人。12名の陪審員が全て主役級レベルの超ベテラン俳優でした。中井貴一さん、筒井道隆さん、辻萬長さん、田中要次さん、齋藤洋介さん、品川轍さん、西岡徳馬さん、などなど。

 

さらに、演出はなんと、蜷川幸雄氏!

 

幕があけてすぐに気づいたことは、舞台中心に活躍している俳優と映像中心に活躍している俳優の演技スタイルの違いでした。舞台中心の俳優の声は大きくメリハリがり、映像中の俳優の声はソフトな音量で発音は比較的に日常会話に近い。

 

しかし、ストーリーが進むにつれて、これらの演技スタイルの違いが、全く気にならなくなります。まるで、二本の全く太さの異なる毛糸が眼の前で巧みに編みこまれていって、気づけば、違和感のない一つの布地に完成しているような感覚でした。特に、クライマックスでの一体感は、鳥肌ものです。

 

超ベテラン俳優たちが互いのオーラを消しあわないのが本作品の醍醐味と感じました。妥協しらずの厳しい演出家でありながら俳優の個性を大切にする蜷川氏だからこそ、なせたことなのでしょう。さらに、50年以上も前の作品のリメイクなのに、なぜか新鮮に感じる。

 

それは、無理やりオリジナル作品がつくりあげた'鳥かご'に入れるのではなく、全ての俳優を一旦、かごの外に放して、徐々に蜷川マジックで一つにまとめ上げたからではないでしょうか?

 

プロとプロのコラボは、決して、プロとプロの足し算ではありません。

 

まさに、掛け算です。

 

今回の作品は、プロの12乗×蜷川幸雄氏。これで感動を呼ばないはずがありませんね。

 

野村るり子