トップメニュー左

第二百七十九言「試験日直前にやっていいこと」(2010年2月1日号)

受験生の皆さま。

 

いよいよ一般入試がはじまりました。

 

本日は、試験直前にやっていいことをお伝えします。

 

<試験直前の勉強方法>

試験の48時間前~24時間前は、過去に解いた問題をおさらいし「解ける自分」をイメージして下さい。

 

あなたは、これまでに蓄積してきた知識と応用力で試験に挑むわけです。ですから、この期に及んで、初見の問題を解く必要はありません。少し時間をかけてもいいので「確実に解ききる自分」をイメージすることが大切です。

 

試験の24時間前を過ぎたら、確実に解ける問題を7割~8割の時間で解くことをお勧めします。10分で解くべき問題なら、7分~8分で解く。これも、既に解法を知っているものに限ります。ここでは「時間内に余裕を持って解ける自分」をイメージしておいて下さい。

 

<前日の食事と睡眠>

試験前日に、特別なことをする必要はありません。和食が好きなら和食を、洋食が好きなら洋食を食べて下さい。7時間の睡眠がすっきりするなら7時間睡眠を取る。5時間の睡眠があなたに集中力を与えると感じるなら、5時間の睡眠を取る。

 

いつもと同じが一番です。

 

<服装>

試験当日は、慣れた靴や洋服の着用をお勧めします。どうしても、新しい服や靴を着用したいのであれば、少なくとも一回は試しておいて下さい。

 

 

以上、試験に挑む姿勢は、世界大会に挑むトップアスリートとのものと同じです。

 

世界の浅田真央選手が、試合直前に練習しているジャンプは、既に習得しているものです。優れた選手は、試合の直前に新しい技に挑戦はしません。なぜなら、彼女たち(彼ら)も「成功する自分」をイメージするための時間に直前練習を充てているからです。

 

試験直前のあなたがすべきことは、トップアスリートのそれと同じです。これまでにやってきたことを信じ、成功する自分(=解ける自分)をイメージすることです。

 

それでは、これから始まる試験、楽しんできて下さい!

 

野村るり子

 

第二百七十八言「アメリカの経営をただ真似するのでは不十分だった」(2010年1月25日号)

 

10年以上もお世話になっている、髙木晴夫先生(慶應義塾大学ビジネススクール松下幸之助基金教授)の基調講演を拝聴してきました。

 

講演のテーマは『戦略ビジョンを実現する自立組織とは~人ベース組織と仕事ベース組織~』

 

春過ぎには、大手出版社から学術書として出版が決定している大変貴重な内容を、今の時点で伺うことができました。

 

そこで、本日は、特に印象的だった個所について簡単に紹介させて頂きます。

1980年~1990年初頭、日本の企業は「ピラミッド型」の階層で形成されていた。それが、ある時「フラット型」の組織形態を導入することでコストダウンに成功する米系企業の事例を真似て、日本でも「フラット型」を導入した。

 

「フラット型」とは、各部署に優秀なリーダーやメンバーを採用し、目標設定や予算管理までさせるというもの。

 

それが、今になって問題点が発覚してきた。それまで終身雇用制度に慣れていた日本企業に、アメリカ方式をそのまま導入しても、同様の結果が得られなかった。アメリカ式のフラット型で、成果主義の組織構造で実績を上げた企業が全くなかったわけではない。しかし、その影で多くの日本企業が力を失っていった。

以上が、髙木教授のお話の中で、野村の心に残った部分です。

 

この話を聞いて私は、「模倣は決してオリジナルにはかなわない」というベラ・カロリーの言葉を思い出しました。

 

ベラは、ルーマニアでオリンピック金メダリストを育てた後、アメリカに亡命し、わずか4年で、アメリカ人の選手を金メダリストへと育て上げた名体操コーチです。彼は、ルーマニアの方法をそのままアメリカに導入しても成功しない。アメリカの文化を理解した上で、アメリカの文化にあった方法を導入した、と言います。

 

私が、アメリカで学んだスポーツのコーチングをそのまま日本で導入し、結果が得られなかった時も「るり子、日本がオリンピックや世界選手権で結果を残せていないのは、技術的な問題ではない。日本の文化にあったシステムの構築が求められている」ということを、今度は、ベラの妻であるマルタに教えられました。

 

海外の事例から何かヒントを得て未来に活かすことには、意義があるでしょう。しかし、ただそのまま真似をするだけでは、結果に繋がりません。結果に繋がらないだけではなく、髙木教授のお話の中にもあった通り、以前より力を失ってしまうこともあります。

 

今後、皆さんが、事例研究を元に、新しい方針を考えたい場合は、まず最小に、そこにある文化や歴史を理解することからはじめて下さい。

 

野村るり子

 

第二百七十七言「センター試験、お疲れ様でした。過去を受け入れ、未来を変える!」(2010年1月18日号)

受験生の皆さま。そして、ご家族の皆さま。センター試験お疲れ様でした。

 

HOPESの受講生は、受験直後、即自己採点して、野村に結果を報告してくれます。

 

自己採点すれば、そこで、ある程度の結果を予測することができます。そして、今後の対策を練ることもできます。

 

「○○大学は合格間違いなし!よって、一般受験のスケジュールから外そう」

「△△大学はボーダーライン。引き続き、一般試験の準備もしておこう」、といったように。

 

自己採点後大切なことは、試験結果をざっくりと見るのではなく、詳細に分析すること。

 

学科ごとに見るのも大切ですが、さらに、セクションごとに見るのも大切。

「どのセクションの正解率が高いのか?」

「どのセクションの正解率が低いのか?その理由は?」

「今後、正解率を高めるには、何をすればいいのか?知識量アップなのか、解くスピードアップなのか?・・・」

 

このように、詳細に分析していくと、センター結果は、これからの試験で大変役立ってきます。

 

今回出た結果で、凹む必要は全くありません。どうしても凹みたいなら、凹む時間は、20分まで。そこからは、センター結果を分析し、どのように今後に生かすかを検討する時間にあてて下さい。

 

最後に、保護者の皆さまへのお願いです。既に受けた試験の結果に対して、「これしか取れなかったのか?」や「低すぎる!」といったコメントは、今後の試験でプラスに働くものではありません。受験生の自己イメージを低くするだけです。

 

どうしても自分の考えてを伝えたいなら、客観的、かつ建設的な声がけを心掛けてください。

「~のセクションは正解率90%」

「~のセクションは正解率60%」

「時間があれば解けた問題はあるか?それはどれ?」

「ケアレスミスは?それはどれ?原因は?」

「了解。では、今後の試験では、これらの部分を改善させてみてはどうか」、

といったように。

 

あと、勉強しすぎの子どもをみて、ハラハラしているお母様への一言です。

 

「一志望に合格しなくていいから、寝て、食べて!」とおっしゃりたい方。野村の師匠 ベラ・カロリーの言葉を借ります。

 

「子どもの体の中には自動制御装置がある」

 

子どもは休むべきときには、自分の意思で休むものです。本人が机に向かって集中している時は「そろそろ休んだら」の声がけは我慢して、見守ってあげてください。

 

野村るり子

 

第二百七十六言「小言の習慣を絶つ」(2010年1月11日号)

 

年末年始、家族が一つ屋根の下で何時間も一緒にいると、いつもは気にならないことも目についてしまうものです。そのため、小言の数も増えてしまったのではないでしょうか?

 

私のところにも、たくさんの相談電話がありました。

 

「カッとした勢いで、息子が傷つくような言葉を言ってしまった」、

「親子喧嘩の最中に、娘を怒鳴ってしまった」、といったもの。

 

実は、年末年始に関わることなく、多くの親たちが、一度口にしてしまった言葉に深く反省をしているのです。

 

ここで、リヴィングストン・ラーネットの『父は忘れる』の内容を紹介したあとで、小言の習慣を絶つ方法について具体的に触れましょう。

 

『父は忘れる』

 

父親は、この日の朝も息子に向かい、ささいなことで小言を言いました。

「顔の洗い方が足りない」、

「持ち物の扱いが雑だ」、

「食事の最中、食べているものをこぼす」、

「食べ物を、十分咀嚼せず、飲み込んだ」、

「テーブルにひじをついている」、といったように。

 

こんな朝でも息子は「お父さん、いってらっしゃい!」と元気な笑顔で声をかけました。

しかし、父親は「もっと胸を張れ」と、小言で返しました。

 

父親が仕事を終えて帰宅すると、息子は洋服がぼろぼろになるまで、無心になって遊んでいました。その息子に対し「洋服を粗末にするな」とまた、小言を言いました。

 

こんな日の夜でも、息子は父親に近づき、抱きつきました。そして、息子の指から、いっぱいの愛情が感じられました。

 

息子が寝静まってから、父親は我にかえりました。

「なんと悪い習慣が自分についていたのか」

 

それは、些細なことで小言を言い続ける習慣です。

父親は子どもの寝顔を見つめながら、深く反省しました。

 

(抜粋・要約 野村るり子)

 

『父は忘れる』の中に出てくる「父親」は子どもを嫌ったり恨んだりして、小言を言っているのではありません。息子にこうあってもらいたいという期待が小言となり、いつしか、全ての行動を否定する「小言の習慣」となっていたのでしょう。

 

他人の子供には言わない小言を、なぜ、親たちは自分の子どもたちに言うのでしょう。おそらく、そこには、愛情があるからです。愛情が、徐々に、過度な子どもへの期待となり、言葉となって現れるようになったのではないでしょうか。

 

そこで、私は考えました。子どもの成長を願うあなたの愛情はそのままとっておき、小言(=実は注意)を言う上でのルールを設定することです。

 

ルール1:1日にいくつまで注意をするかを決めておく。

子どもの行動を変えるとするなら、せいぜい効果的な数は、1日多くて、3つから4つでしょう。一つの行動が変わったら、新たな注意を加えて下さい。

 

ルール2:言葉だけで伝えるのではなく、見える化する。

同じ注意を何回も耳で聞いていると、子どものセルフイメージは、低くなり、自分の行動に自信がなくなっていきます。そこで、1日に何回も伝えたくなるような注意事項は、紙に書いて貼る。いわゆる、見える化です。これらの注意事項も習慣化されたら、張り紙をはずして結構です。

 

 

2010年、子どもが自信を持ったまま、よい習慣が身につく1年にしたいですね。

 

「○○ができていない僕(私)」を、「○○をする僕(わたし)」へと変えていきましょう。

 

3年で天才は育つ!』(経済界)や、『30秒で人を動かせ!』(あさ出版)の中にも、注意の仕方については、色々紹介してあります。是非、これらの書籍も参考にして下さい。

 

野村るり子

 

第二百七十五言「新年初の野村の一言。昨年までの自分があるからこそ立てられる今年の目標」(2010年1月4日号)

 

 

新年、あけましておめでとうございます。

 

 

2010年の抱負はお決まりですか?

 

新年の抱負と言うと、これまでの自分をリセットして、新な目標を!と考える方が多いようです。「昨年は英語頑張ったけど、TOEICのスコアがイマイチ伸び悩み。私は英語に向いてないかも。今年は、気持ちを切り替えてフランス語検定に挑戦!」といったもの。

 

う~ん、このような目標設定を毎年繰り返しても、あまり意味がありません。

 

まず、「これまでに固めてきた基盤があるからこそ、今年さらに高い目標を設定できる」と考えて下さい。昨年達成できなかったことを、今年継続してチャレンジするのもヨシ!昨年までの記録を、今年超えるのもヨシ!

 

人生は、お家づくりと同じです。土台がしっかりしていれば、どんどんその上に目標を立て、達成し続けることができます。しかし、土台が出来ていない状態で目標ばかり取り替えても、理想の家は立ちません。

 

これまで自分が築き上げてきたことを信じ、その上に新な目標を立てる。これが健全な抱負宣言かもしれませんね。

 

野村るり子

 

<最後に告知を一つ>

明日5日(火)22時~23時42分、J-Wave のPLATOnというラジオ番組にゲスト出演させて頂きます。http://www.j-wave.co.jp/original/platon/

 

 パーソナリティーは、アンジャッシュの渡部建さんです。「天才育成」をテーマにお話させて頂きます。番組中で受けるリスナーからの質問にも、誠心誠意お答えします。お時間がありましたら、是非聞いて下さい。