株式会社ホープス
〒107-0062
東京都港区南青山6-12-3
南青山ユニハイツ701号室
- 第三百三十三言「大切な講師の使命。それは、保護者と子どもを同時にハッピーにすること。管理者と社員を同時にハッピーにすること」
- 第三百三十二言「自分の経歴書とプロフィールを作る」
- 第三百三十一言「性的虐待について考える。映画『白夜行』を見て、あなたに出来ることは何か?」
- 第三百三十言「ジャパニーズドリームもありです!」
- 第三百二十九言「映画『ソーシャル・ネットワーク』を見て。才能ある若者をどうサポートするか?」
- 第三百二十八言「"美しいあなたの笑顔"を記憶に残す」
- 第三百二十七言「あけましておめでとうございます。絵馬にしっかりと文字を書く!」
- 第三百二十六言「天才少年とスケジュール帳。1日の長さに気づく」
- 第三百二十五言「受験方式は、推薦?AO? それとも、一般を選ぶ? 『子どもの生き方』と『親の生き方』について話し合うことがスタートラインです」
- 第三百二十四言「ビジネスプランコンテストで優勝するには」
第二百八十二言「スーパーコーチはどこにでもいる」2010年2月22日号)
コーチを目指す方に是非読んでもらいたい記事の紹介です。
本日発売のAERA(朝日新聞出版)に掲載されている『銅・大輔と2人の女性』
バンクーバーオリンピック銀メダリストの高橋大輔選手に大きな影響を与えてきた2人の女性について書かれたものです。
一人は長光歌子(ながみつうたこ)コーチ。全日本フィギュアスケートジュニア選手権で優勝の経験もあり、西大学アイススケート部コーチを務める名コーチ。
もう一人は英子さん。高橋選手の母親が勤務する理容店オーナーの長女。大輔選手にとっては家族のような存在です。ただし、フィギュアスケートの専門家ではありません。
長光コーチの実績については、多くのメディアがカバーしています。しかし、英子さんの存在についてはご存知でないかたも多いです。そこで、今回は、フィギュアスケートの専門家ではない英子さんが、どのように高橋選手をオリンピックメダリストへと育て上げたかについて整理してみました。
<子どもの意思を尊重した上での'きっかけ'作り>
スケートリンクに連れて行き幼い大輔君にアイスホッケーを紹介。アイスホッケーにではなくフィギュアスケートに興味を示した大輔君を、フィギュアスケート教室に入会させる。
<トレーニングコストの削減>
高橋家への経済的負担を軽減するため、最低限のレッスンはプロの指導者に委ね、復習練習は英子さんが指導。衣装は全て手作り。
<人格形成>
スケートの技術力向上だけでは人としては不十分であるとし、挨拶や礼儀を徹底指導。
<メンタルトレーニング>
高橋選手が「周囲からの重圧でスケートを続けている」と取られる態度を取った際、英子さんは、「なら、自分が周囲に頼んでやめさせてやるわ」と発言。このような方法で、自分の意思で自分の責任のもと選手活動を続けることを教示。
08年に前十字靭帯断絶した際、「・・・ここからが仕切り直しだね」とメール。未来への希望と、危機を機会へとつなげる力を与える。
さて、ここで皆さんにお気付き頂きたいのは、教育学や体育学の教育を受けていなくとも、世界トップのアスリートを育てることは可能という事実です。
では、なぜフィギュアスケートの専門家ではない英子さんが、高橋選手をオリンピックメダリストとして育成できたのでしょうか?それは、彼を、アスリートとしてではなく、人として育てようと考えたからではないでしょうか?
技術はプロに任すことができます。ただし、プロの指導者に依頼をするにはコストがかかります。しかし、生きる上での方向性は、家庭内で示すことができます。しかも、こちらには、金銭的なコストはかかりません。
是非「野村の一言」読者の皆さんも、技術が分からないからとあきらめるのではなく、天才育成を試みて頂きたいと思います。技術指導に関する課題は、プロの指導者とチームを組めば乗り越えられるものです。
*非専門家による天才育成については、『3年あれば天才は育つ!』の第7章 『「世界」を見据えた英才教育』でも詳しく述べています。是非、こちらも別途ご参照下さい。
野村るり子
