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第二百九十二言「個人主義的国家での心構え」(2010年5月3日号)

誰かの意見に適当にI think so, too. (私もそう思う)などと言って同調すると、"Why?"と訪ねられる。それがアメリカのような個人主義の国です。

 

そして、自分の意見の根拠として、以下のものは通用しません。

Because, my parents said so.

(両親がそう言ったから。)

Because, everybody say so.

(みんながそう言うから)

Because, this is commonsense.

(これって常識だから)

Because, it is how my brother did.

(兄がそうしてたから)

 

このような論法で、理由づけを繰り返すと、決まって大きな声で訪ねられるでしょう。

 

I am asking you. I am interested in your opinion.

(貴方に聞いているの。私は貴方の考えに興味があるの)

 

そして、もう1つ問いただされることがあった。それは、主語の使い方です。

 

集団主義的国家、日本に生きる人たちは、"We"から話し始めることが多い。

 

このWeは時には「家族」を意味し、時には「所属団体」を意味します。しかし、実際のところ、あまり深く考えずWe と口に出している人も多々います。

しかし、アメリカ人のように個人主義的国家に生きた人なら、聞き返したくなるはずです。

"We" means who and who?"

(私たちって、誰と誰?)

"We" means you and who?"

(私たちって、貴方と誰?)

 

こんな質問に疲れてくると、日本人は詰問を受けているような気持ちになってきて、議論から逃れようとするものです。そんな時の決まり文句は、

"Never mind"(もういいよ)や、

"Forget it!"(今のこと忘れて!)だった。

 

ここまで来ると、個人主義的国家に住むアメリカ人は、

「ちゃんと話し合おう。自分の考えを言ってくれなければ、貴方の気持を私は分かってあげられない」と言ってきます。これは、叱りや咎めではなく、好意を持っての声がけです。

 

そこで本日は、集団主義日本から個人主義の国家に移動するときの心構えを紹介します。

 

1つ、個人主義の国アメリカでは、意見は「自分のもの」として責任を持って発しなくてはならない。

 

1つ、思っていれば、相手が自分の気持ちを察してくれるという考え方がアメリカでは通用しない。

 

1つ、相手が自分の発したメッセージを認識するまで、何回も確認を取らなければならない。

 

この3つ、トライしてみて下さい。

 

野村るり子

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