株式会社ホープス
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南青山ユニハイツ701号室
- 第二百九十九言「テーマ性の強い作品は時代を越える。倉本聰氏の力」(2010年6月21日号)
- 第二百九十八言「子どもの才能育成。まず第一歩は親が才能を認める」(2010年6月14日号)
- 第二百九十七言「自分との約束を守れなければ、人との約束も守れない」(2010年6月7日号)
- 第二百九十六言「社会企業家の勧め」(2010年5月31日号)
- 第二百九十五言「北京で中国成長のエネルギーを感じる」(2010年5月24日号)
- 第二百九十四言「自分とは180度タイプの異なった人の意見に耳を傾ける」(2010年5月18日号)
- 第二百九十三言「国際人になるための5つのレッスン」(2010年5月10日号)
- 第二百九十二言「個人主義的国家での心構え」(2010年5月3日号)
- 第二百九十一言「個人主義vs集団主義。主義の違いがわかれば、どこでもサバイブできる!」(2010年4月26 日号)
- 第二百九十言「主義・主張の異なりを理解する」(2010年4月19日号)
第二百九十八言「子どもの才能育成。まず第一歩は親が才能を認める」(2010年6月14日号)
この週末は、本当に多くの才能に触れる機会がありました。
金曜日にはサックス奏者の中村健佐さんと父親である健さんのジョイントコンサートを、そして、日曜日は、体操のNHK杯で、世界で競うトップアスリートの演技を見てきました。
さて、才能の発揮している若者たちの共通点は何でしょう?それは、親が彼らの才能を認めていることです。
まず、中村健佐さん。彼お父様は、日本音楽コンクールで1位やジローオペラ賞を受賞された、著名なオペラ歌手です。そして、お母様も同様に優れた歌手でした。
このような音楽家の家族に生まれた健佐さんは、幼少の頃から音楽に触れて育ちました。しかし、彼が実際にサックスを始めたのは27歳になってからです。しかも、全くの独学で学びました。
そして、30代半ばにして、彼は安定したサラリーマンライフにピリオドを押し、プロのストリートミュージシャンとして生きていく道を選びました。
ここで後押しとなったのは父、
健氏の言葉でした。
「これならやっていけるかもしれない」
それまでは、音楽の世界の厳しさを知る両親は、音楽一筋に生きることを猛反対してきました。
父親の心を動かしたのは、一枚のCDでした。健佐さんがストリートで手売りしたCDが回りまわって、父親の元に届いたのです。
健さんは息子の奏でるサックスの音色を聞いて、「これならやっていける」と思ったそうです。
この言葉を聞いた健佐さんも、「世界的な音楽家である父が認めたのであれば、やっていける!」と確信し、プロのストリートミュージシャンとして生きることを決意しました。先にもお伝えしたとおり、30代半ばになってからのことでした。
「世界的な音楽家」の声がけだったから、健佐さんは決意できたのでしょうか?
私は、そうではないと思います。「父親」の声がけだったからこそ、心に響いたのです。
体操競技のNHK杯を観戦していても、いたるところで、親たち歓声が響いてきました。
「○○ちゃん頑張って~」と声をあげる母親。
無心でビデオを撮る父親。
手が真っ赤になるまで拍手する祖父母。
このような家族の力があるから、子どもの才能は開花するのです。
私はこれまでに、多くの才能ある子どもたちを見てきました。しかし残念なことに、彼ら全てが才能を開花させたわけではありません。
それは、持っている才能の量に差があったからではありません。
親の声がけに差があったからです。
「自分の子に限って」、「この子に出来るはずがない」、「どうせ失敗するなら、はじめない方がいい」、「~の道は厳しいから、挑戦しない方が傷つかない」・・・。
こんな声がけをし続けられた子供は、どうやって自分の力を信じることができるでしょう。どんなに優れた球根を持っていても、これでは花を開くことができません。
一方、
「上手い!」、「凄い!」、「綺麗!」、「速い!」と、認められて育った子どもたちは、どんどん成長しています。
小難しい評価は必要ありません。親の率直な意見でいいのです。専門的な技術に触れる必要もありません。単純にあなたが感じた"プラスの感想"を伝えればいいのです。
ここまでお話をしても、子どもの才能を認めようとせず、子どもを褒めようとしない方がいます。そのような場合は、周囲にいる"あなた"が親に代わって褒めてあげて下さい。
HOPESのミッションは、親と一緒に、あるいは親に代わって、子どもたちを褒めて育てることです。
叱られて育った子どもは笑いません。
褒められて育った子どもは笑います。
同じ成功を手にするなら、笑ってゴールを切る、そんな子どもにしたいと思いませんか?
野村るり子
