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第三百四言「嘘つく子ども。まずは、その背景にある状況を理解してあげましょう」(2010年7月27日号)

 

3年あれば天才は育つ!』(経済界)を、出版したのは昨年末のこと。

それ以来、本当に多くの才能を持った子どもたちと会ってきました。

 

スポーツ選手に限って言うなら、彼らの多くが、一般の子どもたちと比較し、自分の感情を言葉で表現しない傾向にあります。

 

これは大変自然なことです。例えば、

一瞬で、サッカーボールの飛ぶ向きを察してゴールを守るゴールキーパー。

猛スピードで飛んでくるボールを打つ野球選手。

空中で4回捻るスケート選手。

 

その時の様子を言語化していたのでは、時間内に収まりません。ですから、彼らは感覚的に多くのことを捕らえるのです。

 

そんな天才君の中には、「この子嘘つき」と呼ばれるお子様が含まれています。実は、このようなお子様、嘘などつく気などないのです。結果として、真実ではないことを口に出してしまうのです。それも、これも、一般の感覚で話している人との会話を放棄してしまうからです。

 

自分の感じていることと、一般の人たちが感じていることが微妙に違っていても、「言っても通じないやぁ」といって、適当に返事をしてしまうことがあるのです。

 

例えば、コーチと選手のこんな会話

コーチ「50回懸垂したか?」

天才A君「はい!」・・・一方心の声は、「僕の体は30回で十分。50回やると、逆に筋肉疲労で、その後のトレーニングがしにくくなる。だから、30回やって、後は少し休憩の時間にあてたいなぁ・・・」

コーチ「50回やったか!」

天才A君「はい!」・・・一方心の声は、「やってないけど、そのこと言ったら叱られる。なら黙ってよう」

コーチ「オイ、A! 本当は50回やってないだろう。嘘つくな!」

天才A君「・・・・(無言)」

こんな感じになってしまうのです。

 

コーチの皆さま。このように、事実を正確に伝えていない選手と出会った場合は、「嘘つくな!」の前に、時には聴き手に回ってみて下さい。

 

「ねぇ、なぜ、30回しかやらなかったの?」

「なぜ、50回やったかって聞いた時、『はい!』って答えたの?」

 

案外、これらの質問に、天才君たちは答えを持っているものです。しかし、理路整然と、答えが返ってくるとは限りません。時には、長い時間をかけて質問を繰り返さなければならないこともあるでしょう。

 

そんな時は、イライラせずに、相手に興味を持つことです。そして、忍耐強く聴く。その結果、天才君たちの、本音が聞き出せたなら、それはそれは、感動ものですよ。

 

野村るり子

 

 

 

第三百三言「中高生の皆様へ。米国大学学部進学説明会のすすめ」(2010年7月19日号)

夏休み、いかがお過ごしでしょうか?

 

さて、822日(日) 13:00-17:00に見逃したくないイベントが開催されます!

 

会場は、東京学芸大学附属高校 講堂 (〒154-0002 東京都世田谷区下馬4-1-5

 

ハーバードやイェール、コロンビアといった、アメリカのリベラルアーツカレッジのOBOG、現役生による、米国大学学部進学に関する説明会です。

 

アメリカの大学受験は、高校の評点平均、SATTOEFLのスコア、課外活動やボランティアワーク、志望理由、学習計画、と言った全てのものがトータルに審査されます。

 

このような多角的審査によって選ばれた子どもたちは、超一流の若者たちです。彼らの話を生で聞いて頂くことで、現役中学生や高校生の未来が開けることでしょう。

 

「アメリカの大学を受験したら日本の学校受験はどうなるの?」と心配されている方。米国大学の出願時期は、学校によって多少ことなりますが、8月~10月の間に集中しています。また、学校によっては、翌年の4月ぐらいまで出願書類を受理するところもあります。

 

すなわち、日本の一般受験が行われる、2月を避けて出願することが可能です。

 

実際昨年は、一橋とハーバード、一橋とイェール、同時合格された高校生がいらっしゃいます。彼らは、二人とも、一橋に9月まで通い、9月から、米国の大学に通い始めました。これらの例を見ても分かるよう、日本の受験を選んだら、米国の受験を選べないといったものではありません。

 

是非、多くの優秀な若者に、世界で活躍する「自分」を描いて頂けたらと思います。

 

カレッジフェアのお申し込みは、以下のURLで受け付けています。

http://www.uscanj.net/

 

ただし、席が限られておりますので、ある程度「本気」で米国大学受験を考えている方にお申し込み頂ければと思います。日本全国、遠方からも申し込まれる方がいらっしゃいますので、真剣なお子様とその保護者に、席をお譲りしたいというのが、野村の個人的な考えです。

 

次に、「うちの子供の成績で大丈夫かしら?」や「うちの子供英語力で大丈夫かしら?」と不安に思われる方は、HOEPS代表メールにお問い合わせ下さい(info@hopes-net.org)。志があるお子様であれば、今の時点で諦める必要は全くありません。

 

最も残念なことは、行動を起こす前に諦めること。そして、情報を入手していなかったがために、チャンスを逃すことです。

 

最後に、予定参加大学名を以下にリストいたします。

 

Columbia University

Cornell University

Dartmouth College

Georgetown University

Harvard University

Massachusetts Institute of Technology

Smith College

Stanford University

Yale University

 

以上9大学に追加の可能性と、若干変更の可能性があるそうです。また、当日の使用言語は日本語ですが、一部に限り通訳なしで英語を使用する場合があるそうです。この点はご了承頂いた上でお申し込み下さい。

 

お申し込み締め切りは8月15日(日)。お申し込みはお早めに!

 

野村るり子

 

第三百二言「1票を投じたなら、その人にしかできないことを期待する」(2010年7月12日号)

ワールドカップサッカーで夜更かししたかと思えば、今度は、参議院選挙。

 

今回は、柔道、野球、体操競技、プロレスと、多くの元スポーツ選手、あるいは現役スポーツ選手の出馬が目立ちました。その中でも、当選が真っ先に決定した柔道金メダリストの谷亮子選手が話題となりました。

 

妻として、母として、柔道選手として、政治家として、全てをこなしたいと語ったことで、一部で批判の声があがりました。

 

しかし、私は、一つのことに集中して成果得た人間の方が、一つのことに一途になって成果を出していない人間より、政治の世界では求められるのではないかと感じています。一つの分野で得た知識や経験は応用可能で、他の分野においても、成功パターンへとつなげることができます。例えば、ビジネススクールで教える理論。これらも、過去の成功事例の研究から、成功を導く効率的な方法を体系化し、学問として他分野で適応させているものです。

 

むしろ、何かに一筋でなければ、真剣さが伝わらないとする古くからの日本の風潮にも問題があるのではないかと思います。まずは、結果を重視した上で、その人のとった行動を正当に評価してもらいたいと思います。

 

金メダル級の柔道選手として、また、家庭を守る女性として、政治活動を全うしたなら、その姿から国民が得るものは多いのではないでしょうか。

 

自分たちが投じた1票で選んだ政治家たちの欠点を見つける前に、「その人だからこそできるタスクは何か?」に期待しようではありませんか。

 

野村るり子

第三百一言「七夕。人の幸せを願える喜び」(2010年7月5日号)

七夕(たなばた)。

 

もともとは、お盆行事の一つだったこの行事が、今は短冊に願い事を書き、笹飾りとすることで知られています。

 

めでたく夫婦となった織姫と夏彦だが、結婚生活が楽しすぎて、仕事を怠るようになった。そんな二人を天帝は怒り、天の川を隔てて引き離しました。それでも、天帝は温情でした。77日には、二人に会うことを許可したのですから。

 

こんな話を学校で教えてもらった子どもたちは、梅雨の真っ最中、7月7日の夜空が晴れることを願って、天を仰ぎます。

 

東京近郊に住む私には、天の川を見たという記憶はありません。しかし、子どもたちは「見た!見た!」と互いに話し合います。きっと、子どもたちには心の目があって、天候に関わることなく天の川が見えるのでしょう。

 

花屋の前に飾られた笹飾りに目がとまりました。

 

「ママと、ゆう君が幸せになりますように」

「私の大切な人が幸せになりますように」

「家族みんなが幸せになりますように」

 

どれを見ても、自分の夢を叶えるメッセージは書かれていませんでした。政治、経済とも落ち着かない今日この頃、なぜかとても平和な気持ちになりました。

 

自分以外の人の幸せを祈ることができるって、とても嬉しいことですね。

 

野村るり子