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第三百一言「七夕。人の幸せを願える喜び」(2010年7月5日号)

七夕(たなばた)。

 

もともとは、お盆行事の一つだったこの行事が、今は短冊に願い事を書き、笹飾りとすることで知られています。

 

めでたく夫婦となった織姫と夏彦だが、結婚生活が楽しすぎて、仕事を怠るようになった。そんな二人を天帝は怒り、天の川を隔てて引き離しました。それでも、天帝は温情でした。77日には、二人に会うことを許可したのですから。

 

こんな話を学校で教えてもらった子どもたちは、梅雨の真っ最中、7月7日の夜空が晴れることを願って、天を仰ぎます。

 

東京近郊に住む私には、天の川を見たという記憶はありません。しかし、子どもたちは「見た!見た!」と互いに話し合います。きっと、子どもたちには心の目があって、天候に関わることなく天の川が見えるのでしょう。

 

花屋の前に飾られた笹飾りに目がとまりました。

 

「ママと、ゆう君が幸せになりますように」

「私の大切な人が幸せになりますように」

「家族みんなが幸せになりますように」

 

どれを見ても、自分の夢を叶えるメッセージは書かれていませんでした。政治、経済とも落ち着かない今日この頃、なぜかとても平和な気持ちになりました。

 

自分以外の人の幸せを祈ることができるって、とても嬉しいことですね。

 

野村るり子

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