株式会社ホープス
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南青山ユニハイツ701号室
- 第三百五言「第一印象~やっぱり見た目は大事です~」(2010年8月2日号)
- 第三百四言「嘘つく子ども。まずは、その背景にある状況を理解してあげましょう」(2010年7月27日号)
- 第三百三言「中高生の皆様へ。米国大学学部進学説明会のすすめ」(2010年7月19日号)
- 第三百二言「1票を投じたなら、その人にしかできないことを期待する」(2010年7月12日号)
- 第三百一言「七夕。人の幸せを願える喜び」(2010年7月5日号)
- 第三百言「映画『告白』成功の要因を探る」(2010年6月28日号)
- 第二百九十九言「テーマ性の強い作品は時代を越える。倉本聰氏の力」(2010年6月21日号)
- 第二百九十八言「子どもの才能育成。まず第一歩は親が才能を認める」(2010年6月14日号)
- 第二百九十七言「自分との約束を守れなければ、人との約束も守れない」(2010年6月7日号)
- 第二百九十六言「社会企業家の勧め」(2010年5月31日号)
第三百四言「嘘つく子ども。まずは、その背景にある状況を理解してあげましょう」(2010年7月27日号)
『3年あれば天才は育つ!』(経済界)を、出版したのは昨年末のこと。
それ以来、本当に多くの才能を持った子どもたちと会ってきました。
スポーツ選手に限って言うなら、彼らの多くが、一般の子どもたちと比較し、自分の感情を言葉で表現しない傾向にあります。
これは大変自然なことです。例えば、
一瞬で、サッカーボールの飛ぶ向きを察してゴールを守るゴールキーパー。
猛スピードで飛んでくるボールを打つ野球選手。
空中で4回捻るスケート選手。
その時の様子を言語化していたのでは、時間内に収まりません。ですから、彼らは感覚的に多くのことを捕らえるのです。
そんな天才君の中には、「この子嘘つき」と呼ばれるお子様が含まれています。実は、このようなお子様、嘘などつく気などないのです。結果として、真実ではないことを口に出してしまうのです。それも、これも、一般の感覚で話している人との会話を放棄してしまうからです。
自分の感じていることと、一般の人たちが感じていることが微妙に違っていても、「言っても通じないやぁ」といって、適当に返事をしてしまうことがあるのです。
例えば、コーチと選手のこんな会話
コーチ「50回懸垂したか?」
天才A君「はい!」・・・一方心の声は、「僕の体は30回で十分。50回やると、逆に筋肉疲労で、その後のトレーニングがしにくくなる。だから、30回やって、後は少し休憩の時間にあてたいなぁ・・・」
コーチ「50回やったか!」
天才A君「はい!」・・・一方心の声は、「やってないけど、そのこと言ったら叱られる。なら黙ってよう」
コーチ「オイ、A! 本当は50回やってないだろう。嘘つくな!」
天才A君「・・・・(無言)」
こんな感じになってしまうのです。
コーチの皆さま。このように、事実を正確に伝えていない選手と出会った場合は、「嘘つくな!」の前に、時には聴き手に回ってみて下さい。
「ねぇ、なぜ、30回しかやらなかったの?」
「なぜ、50回やったかって聞いた時、『はい!』って答えたの?」
案外、これらの質問に、天才君たちは答えを持っているものです。しかし、理路整然と、答えが返ってくるとは限りません。時には、長い時間をかけて質問を繰り返さなければならないこともあるでしょう。
そんな時は、イライラせずに、相手に興味を持つことです。そして、忍耐強く聴く。その結果、天才君たちの、本音が聞き出せたなら、それはそれは、感動ものですよ。
野村るり子
