株式会社ホープス
〒107-0062
東京都港区南青山6-12-3
南青山ユニハイツ701号室
- 第三百三十三言「大切な講師の使命。それは、保護者と子どもを同時にハッピーにすること。管理者と社員を同時にハッピーにすること」
- 第三百三十二言「自分の経歴書とプロフィールを作る」
- 第三百三十一言「性的虐待について考える。映画『白夜行』を見て、あなたに出来ることは何か?」
- 第三百三十言「ジャパニーズドリームもありです!」
- 第三百二十九言「映画『ソーシャル・ネットワーク』を見て。才能ある若者をどうサポートするか?」
- 第三百二十八言「"美しいあなたの笑顔"を記憶に残す」
- 第三百二十七言「あけましておめでとうございます。絵馬にしっかりと文字を書く!」
- 第三百二十六言「天才少年とスケジュール帳。1日の長さに気づく」
- 第三百二十五言「受験方式は、推薦?AO? それとも、一般を選ぶ? 『子どもの生き方』と『親の生き方』について話し合うことがスタートラインです」
- 第三百二十四言「ビジネスプランコンテストで優勝するには」
第三百四言「嘘つく子ども。まずは、その背景にある状況を理解してあげましょう」(2010年7月27日号)
『3年あれば天才は育つ!』(経済界)を、出版したのは昨年末のこと。
それ以来、本当に多くの才能を持った子どもたちと会ってきました。
スポーツ選手に限って言うなら、彼らの多くが、一般の子どもたちと比較し、自分の感情を言葉で表現しない傾向にあります。
これは大変自然なことです。例えば、
一瞬で、サッカーボールの飛ぶ向きを察してゴールを守るゴールキーパー。
猛スピードで飛んでくるボールを打つ野球選手。
空中で4回捻るスケート選手。
その時の様子を言語化していたのでは、時間内に収まりません。ですから、彼らは感覚的に多くのことを捕らえるのです。
そんな天才君の中には、「この子嘘つき」と呼ばれるお子様が含まれています。実は、このようなお子様、嘘などつく気などないのです。結果として、真実ではないことを口に出してしまうのです。それも、これも、一般の感覚で話している人との会話を放棄してしまうからです。
自分の感じていることと、一般の人たちが感じていることが微妙に違っていても、「言っても通じないやぁ」といって、適当に返事をしてしまうことがあるのです。
例えば、コーチと選手のこんな会話
コーチ「50回懸垂したか?」
天才A君「はい!」・・・一方心の声は、「僕の体は30回で十分。50回やると、逆に筋肉疲労で、その後のトレーニングがしにくくなる。だから、30回やって、後は少し休憩の時間にあてたいなぁ・・・」
コーチ「50回やったか!」
天才A君「はい!」・・・一方心の声は、「やってないけど、そのこと言ったら叱られる。なら黙ってよう」
コーチ「オイ、A! 本当は50回やってないだろう。嘘つくな!」
天才A君「・・・・(無言)」
こんな感じになってしまうのです。
コーチの皆さま。このように、事実を正確に伝えていない選手と出会った場合は、「嘘つくな!」の前に、時には聴き手に回ってみて下さい。
「ねぇ、なぜ、30回しかやらなかったの?」
「なぜ、50回やったかって聞いた時、『はい!』って答えたの?」
案外、これらの質問に、天才君たちは答えを持っているものです。しかし、理路整然と、答えが返ってくるとは限りません。時には、長い時間をかけて質問を繰り返さなければならないこともあるでしょう。
そんな時は、イライラせずに、相手に興味を持つことです。そして、忍耐強く聴く。その結果、天才君たちの、本音が聞き出せたなら、それはそれは、感動ものですよ。
野村るり子
